Z33 静音化Part.2 フロア,ルーフの静音化

前回の静音化

Z33 静音化Part.1 リア周りの静音化

2018年11月21日

前回、ロードノイズがうるさいZ33の静音化をしようと思い立ち、

手始めにトランク、リア周りの静音化に着手しました。

効果は上々で、はっきりとロードノイズが減少したことが分かりました。

しかし、それでも最近の静かな軽自動車と静粛性を比べると、まだ及ばないかな?といったところです。

 

そこで今回は、フロアとルーフの静音化に着手しました。

 

フロアの静音化作業

フロアの静音化にあたって、フロアカーペットを取り外すことにしました。

フロアカーペットを取り外すために、以下の作業を行いました。

 

  1. シートの取り外し
  2. フロアカーペットの端に被さっているサイドシルカバー取り外し
  3. クラッチペダル左のフットレスト取り外し(分かりにくいですがマイナスネジのようなものが2つあります)
  4. 運転席右側、助手席左側(発煙筒がついているところ)のカバー取り外し
  5. シフト周り内装取り外し(シフトノブも取り外す必要がある)
  6. センターコンソール取り外し
  7. フロアカーペットを止めているクリップ類取り外し(運転席と助手席の後ろと足元にあります)
  8. ニーガード取り外し(使われているクリップが多様なので引っ張ったり引いたりして取り外しました)
  9. シートベルト下部のボルト

 

色々と取り外す部品があり、初めて外す部品も多かったので時間がかかりました。

また、フロアカーペットを取り外す際に、簡単に取り外すために

センターコンソールあたりのフロアカーペットの一部をカットしました。

ここからは、フロアの静音化作業の様子を紹介していきます。

写真をそれほど撮っていなかったので一部のみの紹介ですが、参考になれば幸いです。

実際の作業の様子(一部のみ)

サイドシルカバー取り外し

これは先ほどの2番にあたる、サイドシルカバーを取り外しているところです。

ツメではまっているだけなので、引っ張ればとれます。

しかしプラスチック製ゆえに、変なところを引っ張ると破損してしまう恐れがあるので、

様子を見ながら取り外す必要があります。

センターコンソール取り外し

これはセンターコンソールを取り外しているところです。

センターコンソールを取り外す際には、その前にシフトノブ周りの内装を取り外す必要があります。

シフトノブ周りの内装を取り外す時は、まずシフトノブを外します。

次に、シフトノブ周りの内装を上にガコッと引っ張ると取れます。

しかしエアコン関係のカプラーや、中期型以降ではハザード配線のカプラーがついているのでそれぞれ外せば取り外しができます。

 

次に、センターコンソールの取り外しに移ります。

センターコンソール横にビスが片側1本ずつ付いているのでそれを外します。

次に、センターコンソール前方のビスを外します。

次に、センターコンソールのカプラーを外します。

あとは、私の場合はサイドブレーキが垂直になるまで引きしろを調整し、

センターコンソールを真上に引き抜く事で取り外しました。

ただ、このやり方は間違っているかもしれないので参考程度にしてください💦

他、内装パネルの取り外し

後は、運転席と助手席足元にあるパネルや、

ニーガードパネルを取り外していきます。

ニーガードパネルとは、運転席でいうと左足の膝あたりが触れる箇所のパネルです。

これは、引っ張って外すクリップと、引き抜いて外すスライド式クリップが組み合わさっていて、

外すのが難しいものです。

一度横に引っ張ってからリアのトランク方向に引っ張るような形で外すことができました。

フロアカーペットの一部をカット

フロアカーペットを取り外す段階まで来ました。

しかし、フロアカーペットをそのまま取り外そうとしても、

センターコンソールのあたりで繋がっている部分があり、そのままでは外せません。

電子制御にかかわる部品だと思うのですが、それを取り外すなりしないとフロアカーペットを取り外すことができなさそうでした。

そのため、指差した部分のフロアカーペットをカットして、簡単に取り外すことにしました。

この部分はセンターコンソールで隠れる部分なので、カットしてもあまり目立たないです。

フロアカーペットを取り外した様子

フロアカーペットを取り外しました。

足元部分のカーペットは、フロアに元々貼ってある制振材が溶けたものとくっついてしまっていて、

無理やり引き剥がすという感じになってしまいました。

Zのフロアカーペットを取り外したところ、

足元とミッションがあるあたり、シートの後方にあたる部分に制振材が貼り付けられていました。

と言っても、制振材が貼ってあるところをコンコンとノックしてみるとそれなりに反響音がするので、

純正の制振材の上に更に制振材を貼り付けても効果があるかもしれないな、と思いました。

ここから、レジェトレックスやレアルシルトという制振材料を使ってフロアの制振をしていきます。

フロアの制振をすると、足元やシートから伝わってくる振動が軽減されるのではないかと考え、施工しました。

フロアに制振材を貼っていく

これは運転席側ですが、このように制振材を貼り付けました。

シートを固定する部分のフレームは空洞になっているので、そこにニードルフェルトを詰め込んでみました。

シートに伝わる振動を減らす狙いがあるのですが、果たしてどうでしょうか。

写真では確認できませんが、サイドシル部分にも貼り付けています。

あまり重量を増やしたくないので、よく響くところにだけ制振材を貼り付けました。

制振材を貼ったフロアに吸音材を追加する

こちらは助手席側になります。

制振材を貼ったフロアの上に、吸音材を敷きました。

使用したのはニードルフェルトです。

ニードルフェルトは安価なので使いやすいです。

足元部分にはニードルフェルトを敷いた上に、エーモンのロードノイズ低減マットMを1枚敷きました。

ロードノイズ低減マットは、遮音材に薄い吸音材が貼り付けられたものです。

これは静音よりも、足元に伝わる振動を軽減する狙いで敷きました。

事前にテストをしましたが、このロードノイズ低減マットを足元に敷くだけで、

路面が悪いところを走行した時に足元に伝わる、ザラザラ感が緩和されたのを感じることができたため、

今回使用することにしました。

フロアカーペットの下に敷くので、フロアカーペットを戻すと分かりません。

 

運転席側の足元には、足元の操作性が悪くならないように、

吸音材は助手席側に使用した厚みのあるニードルフェルトではなく、

薄いシンサレートという吸音材を用いました。

その上に同じくロードノイズ低減マットを敷いておきました。

なおカーペットを戻す時は、吸音材を追加したせいで以前より厚みが増しているものの、

特に問題なく戻すことができました。

これはフロアカーペット裏側の写真です。

右側の白い布は、私が貼り付けたシンサレートという吸音材です。

フロアカーペットを取り外す際に、フロアに出荷状態から貼り付けられている溶けた制振材がくっついてしまい、

フロアカーペットに元々付いていた吸音材が剥がれてしまったので貼り付けました。

フロアカーペットを外して気づいたことを書きます。

助手席側にしか断熱材がない

そう、助手席側にしか断熱材が付いていないのです。

写真で言うと左側が助手席側になるのですが、助手席の足元にあたる部分には

銀色の断熱材やスポンジが取り付けられているのにも関わらず、

運転席側にはありませんでした。

時々、足元が熱くなるなぁと感じていましたが、

助手席と同じように運転席の足元にも断熱材を追加してやれば、

足元の熱さが軽減されるかもしれませんね😄

ちなみに、内装を元に戻す時に吸音材を貼り付けてみました。

これは助手席側足元のパネルとダッシュボードの下のパネルです。

シンサレートを3Mのスプレーのりで貼り付けました。

スプレーのりは使い勝手がいいですね。

ルーフの静音化

次にルーフの静音化を行いました。

ルーフを外すには、フロアとはまた違う部品を外していかなければなりません。

ルーフを取り外すために外した部品は、

  • Aピラー(引っ張る)
  • ドア付近の内装
  • シートベルト上部の内装
  • ドアモール(上側だけ外せばOK)
  • サンバイザー
  • ルームランプAssy
  • ルーフ後方のクリップ4つ

 

大体このような部品を外しました。

これはルーフの裏側です。

サイドには形状維持のためなのか、発泡ウレタン素材のものが張り付いています。

中央にはニードルフェルトが貼り付けられていますね。

Z33はもともと、ルーフに雨があたる音などがあまり気になりませんでしたが、

しっかりしたルーフライナーのため、ルーフが響きにくくなっていたようです。

しかしルーフライナーを取り外した状態のルーフは、よく響きます。

響く箇所にだけ制振材を貼り付けて、その上にエプトシーラーという吸音材を貼り付けました。

これによって、更に雨がルーフにあたる音が軽減されます。

ただし、Zは傾斜したガラス部分に雨が当たる面積が大きいので、

バンのような車と比べると、効果は体感しにくいと思います😤

静音化後のテスト走行

フロアの静音化をする前と後で、

高速道路を100km/hで走り、動画を撮って比べてみたのですが、

全然違いが分かりませんでした笑

色々やった割には、静かにならなかった、というのが正直な感想です。

期待していたほど静かにならなかった原因は、

重量増を避けるため、吸音材を最低限しか使わなかったということもあるかもしれません。

あれでも十分効果が見込めると思っていたのですが、もっと使った方が良かったのかもしれません。

しかし振動は減った

しかし、振動が減ったのは体感できました。

足元や、シートから伝わってくる振動はハッキリと減ったのが分かりました。

一般的な車よりもサスが固めということもあり、上質な乗り心地とはいきませんが、

路面の綺麗なところだと振動が伝わってこないため、とても乗り心地が良く感じます。

これはフロアの制振が効いたようです。

とくにシートを固定する付近は念入りに作業したので、それが効いて良かったと思います。

作業後の感想

リア周り、フロア、ルーフ、あとはドアと運転席・助手席後ろのウーハーが収まる空間のデッドニングも行いました。

トータルで15kg程度重くなってしまいましたが、静音化した効果を実感することができました。

その結果、ロードノイズに一番効くのはリア周り(トランク、運転席・助手席後ろのウーハーが収まる空間)で、

振動に効くのはフロア、足元の制振作業をすることだと思いました。

効果をあまり感じられなかったのはAピラーや内装に仕込んだ吸音材と、ルーフに行った作業です。

 

静音化は、どこまでやるか、そしてどこまでやらないか、という見極めが難しい作業だと感じました。

自分が今行なっていることは、ただ単に車を重くするだけで効果がないのではないか?

ということを考えながらの作業になりました。

効率良く狙った通りに静音化するというのは、とても難しいです。

まずは、どこから音が出ているのかよく聴き、

どの程度静かにしたいのか狙いを定めて材料を使っていくと良いのかな?

と思います。

 

これだけ作業を行なって、ようやくコンパクトカーや乗用軽自動車と同等か、少し劣るレベルのロードノイズになりました。

それでも元と比べるとだいぶ静かになりました。

これで、遠出のドライブももっと楽しくなりそうです。

今回使用した材料

制振材

レジェトレックス

レアルシルト

吸音材

ニードルフェルト

シンサレート

エプトシーラー5mm厚

遮音・吸音材

ロードノイズ低減マットM








 



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