オーバーヒートしたZのサーモスタットとウォーターポンプを交換する
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先日オーバーヒートしてしまったZ。
結論から言うとラジエターのパンクが原因だったんだけど、2005年式で15万km走行していることもあり、
状態の確認も兼ねてサーモスタットとウォーターポンプを交換することにしました。
前回のラジエター取り外し編に続いて、今回はサーモスタット・ウォーターポンプ交換編を書いていきます。
前回の記事(ラジエター取り外し編)
サーモスタットを交換する
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サーモスタットはラジエターロアーホースが繋がっている根元に付いている部品です。
10mmのボルト3本とホース2本で繋がっているので、それらを外すと取り外すことができるようになります。
今回取り外したサーモスタットは開閉に異常はありませんでしたが、腐食が見られたため交換することにしました。
サーモスタット(注:前期〜中期のVQ35DEエンジン用)
Z33後期型に搭載されているVQ35HRエンジンは前期〜中期に搭載されているVQ35DE型エンジンとサーモスタットの形状が違うため、上のサーモスタットは使えません。
同じくらいの値段で売っているので、買うことはできます。ガスケット付きのものとガスケットが別売りになっているものがあるので買う時は注意してください。
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サーモスタット取り付け面をオイルストーン等で軽くならし、パーツクリーナー等で脱脂して取り付ける。
取り付け面が汚れていると、サーモスタットの取り付け面から冷却水が滲むor漏れてくる可能性があるので、大事なポイント。
といっても、かなり奥まった場所にあるので作業はし辛い・・・😭
きれいにできているかどうか確認する際は、ライトを当てながらスマホで写真を撮れば状態を確認することができる👍
ウォーターポンプを交換する
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VQ35DEエンジンの場合はウォーターポンプ交換用のサービスホールがあるため、Z33後期型のVQ35HRエンジンよりは簡単にウォーターポンプを交換することができる。
ウォーターポンプは黒いカバーの中に入っているためカバーを取り外すのだが、カバーを外す際に補器類のベルトが邪魔になってくるのでまずはベルトを取り外す。
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ベルトを外す際はアイドラープーリー中央のロックナットを緩めてから下部のアジャスターボルトを緩めていき、ベルトのテンションを緩めて外す。
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ベルトを外したらウォーターポンプと左側のタイミングチェーンテンショナー用の黒いカバーを取り外す。
ボルトを外しても液体ガスケットでくっついているので、ボルト穴付近にスクレーパーなどをつっこんで液ガスをはがして取り外してやる。
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ウォーターポンプを取り外すために、まずはタイミングチェーンテンショナーを外す。
下側のボルトを外すとテンショナーが上の写真のような状態になる。
この時にボルトをエンジン内に落とすと大変なことになるので落とさないように最大限の注意をする。
マグネット付きソケットなどの工具があると安心かも😄
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その状態でクランクを19mmのソケットで時計回り方向に少し回し、タイミングチェーンに少しゆとりをもたせる。
この時、ギアはニュートラルにしておく。
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その後上ボルトも注意して外し、テンショナーを取り外す。
うまく外れなかったため、1の金具を下に押し下げた状態で2のロッド部分を押し込んでテンショナーを縮めた状態にして、
そこから1の金具を上の位置で固定し、テンショナーを縮めた状態にして取り外した。
ちょっと難しかった。
テンショナーが外れたら次はウォーターポンプを外すため、クランクをさっきとは反対の反時計回りに少し回転させ、
ウォーターポンプ側のチェーンにゆとりをもたせる。
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マニュアルでは、ウォーターポンプを外す前にウォーターポンプドレンボルトから冷却水を抜くように指示があり、
ウォーターポンプ右奥にドレンボルトが付いているのでそこを外すのだけど、かなり奥まっていて作業性が悪いので外さずに作業してもいいかも?
少し冷却水がエンジンに入るけど、オイル交換をすればいけるか?🧐
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これが外したウォーターポンプドレンボルトなんだけど、ワッシャータイプのガスケットではなくてネジ部に液体ガスケットを塗るタイプで、
少し管理が難しいのと、奥まった場所にあるので取り外しも取り付けも非常にやりにくい😭
今回は外してみたもののそこまで冷却水が抜ける訳でもなかったので、おすすめする訳ではないですが個人的には外さずに作業した方が楽かなと思いました。
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ウォーターポンプはM8×1.25(首下約50mm)のボルトを2本ねじこんで外す。
この時、ボルトは均等に締め込んで外すようにする。
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ボルトを利用してウォーターポンプが抜けてきたら、タイミングチェーンを左上の位置にどかし、ウォーターポンプをまっすぐ引き抜くようにして取り外す。
この時にウォーターポンプをガチャガチャと動かしながら外すと取り付け部に傷が入ってオイルや冷却水が漏れる原因を作ってしまうので注意します⚠️
タイミングチェーンにゆとりがあり、うまくどかすことができれば割とまっすぐ引き抜くことができます。
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今回はGMB製のウォーターポンプを使います。
取り外したウォーターポンプはさほど劣化が見られず、まだ使えそうでした。
Z33のウォーターポンプはそこそこ頑丈なのかな?
ウォーターポンプ(注:前期〜中期のVQ35DEエンジン用)
他にもアイシン製のウォーターポンプもありました。お好みでどうぞ😄
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後は逆手順で取り付けます。
取り付け時もボルトをエンジン内に落とさないように注意します。
カバーと、エンジン側の溝部を綺麗に掃除してから液体ガスケットを塗って組み付けました。
サーモスタット・ウォーターポンプ交換完了!
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これでサーモスタットとウォーターポンプ交換完了!
2005年式で19年経過のZですが、ばらしてみるとサーモスタットとウォーターポンプは特に異常はありませんでした。
しかし、交換したことで安心して乗れるようにはなったかな😄
次回はブリッツのアルミラジエター取り付け編へ続く!
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