フェアレディZ33のルーフ天井はライトグレーの色なのですが、
Z34や86、BRZなどの車はルーフ内張が黒っぽい色で、
個人的にはそちらの方が好みでした。
納車当時から気になっていたため、今回はルーフライナーを外して塗装に挑戦しました。
ルーフライナーの取り外し
塗装のためにルーフライナーを取り外していきます。
ルーフを取り外すために、以下のものを取り外しました。
- Aピラー〜ルーフまでのドアゴムモール(全部外す必要はない)
- Aピラー(爪2つと、先端の方に簡単なプラスチック爪で付いている)
- サンバイザー(クリップは90度ひねって取り外すことができる)
- シートベルト上部の内装
- ルーフ後方のクリップ4つ
- ルームランプ、ルームランプの配線
- ルームランプ付近にある爪2つ
それでは、ルーフライナー取り外し作業の様子を解説していきます。
実際の作業の様子
ドアモールを外していきます。
外す部分はAピラーからシートベルト上あたりです。
ルーフがドアモールによって引き込まれているので外す必要があるのと、
ドアモールを外すことでAピラーを外しやすくするという面もあります。
ドアモールはドアに挟まっているだけですので、手で外すことができます。
モールを外すと、Aピラーが外しやすいです。
Aピラーは画像の赤丸2つの部分に爪があります。引っ張るととれますが、
特に初めて外す際は固いので気を付けてください。
後は、水色の楕円の部分にプラスチックの簡単な爪でひっかかっています。
これは、車両後方側に引っ張ってやることで外すことができます。
サンバイザーを外します。
サンバイザーのクリップは90度ひねる事で取り外しが可能です。
反対側にはカバーがついているので、それを外します。
するとビスが2本見えますので、プラスドライバーで外します。
ここのビスが結構きつく締まっているので、ナメないように注意してください。
ビスが外れたら、サンバイザーから出ているバニティランプの配線カプラーを取り外すことでサンバイザーを取り外すことができます。
次は、ルームランプを外します。
この一連の順番は、特に決まってはいないので好みで作業してください。
ルームランプは、ON,OFFスイッチ付近の隙間に内張剥がしなどを突っ込めばカパッと外すことができます。
そしてコネクタを外してやればOKです。
思ったよりも簡単に外すことができる部分です😄
シートベルト上部の内張を外します。
シートベルト上部のボルトを外した後に、内張を引っ張って外す形になります。
私は元々外していたので、こんな状態でした。
ルーフライナー後部にクリップが4つついていますので、外します。
内張剥がしを使ってテコの原理で外すのがいいですね。
適した工具を使わないと、クリップはプラスチックでできているため破損して再利用できない恐れがあります😓
後は、ルームランプの付いていた場所あたりに2つ爪がありますので、
それを外せばルーフライナーの取り外しが可能になります。
ここの爪は結構かたいので注意してください。
この部分の保持力が一番強いので、外すときは一番最後に、
着ける時は最初の方につけてやると作業がしやすいんじゃないかと思います。
しかし、素人の意見なので悪しからず。こういった作業をするプロの方は、もっと良いやり方で作業しているかもしれません。
ルーフライナーの取り外し
ルーフライナーを取り外します。
後ろのトランクから外そうと試みましたが、できませんでした。
運転席側はハンドルが邪魔をするので取り出しにくいです。
よって、助手席側から斜めにして取り出すのが一番良いと思いました。
取り出す時は注意点があります。
まず、ルーフライナーをメーターや三連メーターにぶつけてしまうと、特に中期型以降のZは傷つきやすい塗装が施されているため、
少しルーフライナーがぶつかっただけでメーターや三連メーターの塗装が剥がれてしまいます。
あとは、ルーフライナーに折り曲げる力などをかけると生地が折れてしまったり、
形状保持用の発泡ウレタンの接着剤が剥がれ、もう一度接着しなければならなくなる恐れがあります。
取り外しの際は、以上の2点に注意してください。
ルーフライナーにはサングラス入れがくっついています。
これは、裏側にある突起についているワッシャのような固定具を取り外してやることで
ルーフライナーとサングラス入れを分離することができます。
ただこの部分はサングラス入れの突起部分も、固定するライナー部分も弱い材質でできているため、
何度も取り外したり、強引に取り外すと破損してしまう恐れがあります。
慎重に作業するのがポイントだと感じました。
サングラス入れを外すとこのような感じになります。
一応、防音や断熱のためなのかニードルフェルトが貼り付けられていますね。
Zのルーフは雨の日に雨があたる音がそれほど気にならないと感じていましたが、
この辺の処理が効いているのかもしれません。
塗装作業
塗装前に脱脂を行なった後、塗装作業に移ります。
脱脂作業にはシリコンオフやブレーキクリーナーなどを使用しました。
その後、染めQで塗装に移ります。
264mLの染めQを4本使用しました。
初めは3本しか用意していませんでしたが、足りなかったので後日もう2本買い足しました。
4本で満足できる色合いになったので、5本目は使いませんでしたが、
Z33のルーフライナーを染めQで塗装する場合は5本くらい用意しておいた方が良いと思います。
ちなみに染めQとは、染めたかのような仕上がりが売りの塗料です。
通常の塗料よりも塗料の乗りが良く、剥がれにくいのだそうです。
組み付け
組み付けに移ります。
私のZは元々純正OPナビ付きで、ルームランプ付近にナビ関連のスイッチパネルがあったのですが、
ナビを取り外したため、スイッチパネル自体も取り外していました。
すると、ルーフライナーに結構な穴が開いてしまい、そこからフレームが見えてしまっていたので、
フレームが見えても気にならないよう、ルーフライナーを戻す前にカーボン柄のカッティングシートを貼り付けておきました。
取り付けました。
サンバイザーは運転席側のチケットホルダーの部分のみ塗ってみました。
しかし、マスキングが下手くそで失敗してしまいました・・・😓
色は好みもありますが、そこそこうまくできました。
難点としては、取り付けてしばらくは塗料の匂いがすることです。
結構臭いです・・・。
今回はサンバイザーは塗っていません。
染めQで塗装すると、どうしても手触りがざらついた感じになります。
普通の塗料よりはマシな気はしますが、元々の材質の風合いは少し損なわれるといったところです。
サンバイザーは手で触れる場所のため、触った時の質感や、
後々塗料が剥がれる事を懸念して、サンバイザーへの塗装はしませんでした。
もし今後サンバイザーの色味を合わせたいと思った時は、
生地の張り替え、貼り付けなどで対応しようと考えています。
今回は塗装という手法をとりましたが、
アルカンターラ生地の貼り付けなどをしてもかっこいいんじゃないかと思います!
もし次の機会があるならば、アルカンターラ生地を貼り付けてみたいです。
2019 11/16追記
塗装してから1年近く経ちましたが、当初あった匂いは完全といっていいレベルでなくなりました。
塗ってから3ヶ月くらいは匂いが気になっていて、無香空間を置いていた時期もありましたが、
半年以上経つと気にならなくなりました。
染めQは塗料の中でも匂いがきつめで、さらにルーフライナーには塗料が染み込むので
完全に塗料の成分が揮発するのに時間がかかるのかもしれませんが、
しばらく時間を置けば大丈夫だ、ということを追記しておきます。
1年近く経った今も、問題なく過ごせています。イメージチェンジとしては成功したかなと思いますが、
もし次にやるとするなら、生地を張り込んでみたいなと思っています。
コメントを残す