Are you ready?【岡山〜兵庫】

昨日は、父と一緒に自転車のメンテナンスを行った。
父とこうして何か作業をするというのは、えらく久しぶりのような気がする。
昔父の乗っていたスズキのカプチーノという車を、一緒に洗車したりしていたが、
それは多分中学生の時だったので、もう10年以上前のことだ。
懐かしい感覚を抱きながら、作業を見ていた。

ペダルを漕ぐたびに異音がしていたため、
クランク周りを分解した。
ここにはベアリングが入っているが、30年くらいグリスを入れていなかったらしい。
しかし、それでもクランクにはそれほどの異常は見受けられず、
グリスを再充填して元に戻した。ペダルが片方緩んでいたようなので、どうやら異音の原因はペダルの緩みのようだった。
昔、輪行の際にペダルを外したり付けたりしていたために、
ペダルが緩みやすくなったのかもしれない、とのことだった。
ペダルも分解して、ベアリングにグリスを充填しておいた。
これで、クランクまわりとペダルのグリスアップが完了(^-^)
金属同士が直接こすれあうのを防ぎ、部品の摩耗を防ぐことができる。
さらに、抵抗も少なくなりスムーズになる。
作業を終えて父は、
「まぁちょうどいいタイミングじゃったな」
と言った。
これで、安心して旅に出られるな。
試走した限りでは、異音は無くなっていた。

 

作業を終えて昼飯を食べていると、
宅配便が届いた。
三日か四日前に父がネットで買ったと言うアルプスのロードレーサー(自転車)が届いたようだった。
渋い赤の自転車で、とてもかっこよかった。
でも”また”自転車を買ったことは母には内緒らしく、
母に見つからないようにこそこそ自転車を運ぶ父を見て、
(あぁなりたくねぇ〜!)
と思ったのは内緒だ。
父は自慢の自転車が2台から3台に増え、もともと兄が乗っていたママチャリを魔改造したよく分からんチャリと、
私が今乗っているアルプス号と、計5台も自転車を持っている。
だからもう、私が今乗っている父ちゃんの自慢”だった”黒いアルプス号は、
俺のもんってことでええじゃろう?
なまえでも、書いておこうかな・・・。

 

私は小さな頃から、自転車がパンクしたりスポークが折れたりした時も、
父に直してもらっていた。
自転車屋に行ったことがない。
だから今回も、家に帰ってきたんだ。
しかしまぁ、三日前に家族にこう言ってきたもんだから、帰るのは抵抗があったんだけどな。

 

「しばらく帰ってこんけぇ」

 

そう言ったのに、三日後に帰ってきたからね笑
もう、そういう事は言わないようにするよ。
でもまぁ、これでいよいよ、旅立てる。
家に帰ってばっかりだけど、
荷物の精査をしたり、旅のスタイルを模索したり、
自転車の調整をしたり、それは必要なことだったと思おう。
準備をするということは、言い訳をしないことにつながっていく。

家にいるねこと戯れておく。
もーちゃん!元気でな!
そうして私は眠りに就いた。
外は雨。明日も降るのだろうか。
でも明日は旅立つぞ。

 

そして翌日。
外は雨が降っていて、なかなか旅立つ気にもなれなくて、
それでも14時になり、意を決して旅立つことにした。
明後日、大阪にいる友達に会う約束をしているから、
今日は少しでも進んでおかないといけないしなぁ。
ギターは、ビニール袋に包んで荷台にくくりつけておいた。
こうすれば、背負わなくてもいいから楽っちゃ楽だな。
でも、大丈夫やろか。
ギターをビニール袋に包んで、雨を弾きながら走って、、、
ギターが湿って、音が鳴らなくなったりするんだろうか?
とりあえず、出発だ!
重たいビデオカメラは結局家に置いてきた。
動画は、iphoneで撮ることにしよう!
昨日整備したおかげで、クランクまわりからの異音はなくなっていて、
とてもスムーズに走ることができる。
やはり自転車は快調に走ってこそ気持ちがいいものだ。
しかし、15km程度走ったところで変速機の調子が悪くなった。

チェーンがギアから外れてしまった。
シフトワイヤーを固定しているボルトの締め付けが甘く、
ワイヤーがずれてしまったのが原因のようだった。
とりあえず、乗り方を変えることで対応するようにした。
また今度腰を据えて直してみよう。
リアの変速機は
SACHS HURET
というメーカーのもの。
自転車に詳しい兄が、
「それはザックスユーレーって読むんじゃ」
と教えてくれたことがあった。
フランスのメーカーらしい。
たぶん父ちゃんが付けたんじゃろう。
あぁザックス、直すからちゃんと動いてね・・・。
今は、後ろの5枚あるギアの4枚しか使えない状態だ(T-T )
なんとか頑張って行こう。

積荷はこんな感じ。
モンベルから交換したオルトリーブの赤いリアバッグは、
高い防水性を謳っていることもあって、
雨が降り続いていてもへっちゃらのようだ。
対して、荷台に乗っかっているギターはいささか不安である。

日生に着いた。ひなせと読む。
カキオコという、カキ入りのお好み焼きが有名だ。
でもここで食べたことはないなぁ。
一応、岡山県民なんだけどね。
雨は断続的に降り続いていて、歩道はタイルのようになっているし、
とても滑りやすい。
車道は狭い。
日本は、自転車乗りに優しくない。
だから時々自転車で走りやすい道があると嬉しくなる。
今日はずっと雨の中走っているが、
速度はゆっくりを心がけた。
あまりシャカリキになって走っても、
雨具を着ているせいで蒸れてしまう。
そうすると具合がよくないので、
できるだけ汗をかかないように軽い負荷で自転車を漕ぐようにした。
スピードが出ない方が安全でもあるし、一石二鳥といったところか。

 

しばらく走り、兵庫県の赤穂という街に着いた。あこうと読む。
以前、中学生の時に今乗っているアルプス号で来たことがある。
その時は赤穂で1泊して、次の日は姫路まで進もうと考えていたんだけど、
結局二日目に岡山に帰ってしまった。
中学生の自分には、旅をすることで知らない世界へ飛び込んで行く感じが、
どことなく不安で、怖く思えたんだ。
それから十数年の月日が経ち、私はまたアルプス号に乗ってこの街を訪れた。
中学生の時の俺よ!30手前になってもお前は変わってないぞ!!
と昔の自分に言ってやりたい。
もう10年も経ったら、子供がいたりするのだろうか。

 

赤穂の街でラムーという安さがウリのスーパーによって、
白ご飯と鯖の煮付けとペペロンチーノとお酒を買った。
日も暮れたからか、お惣菜は大体4割引になっていて、
私は肘をたたんで手はほっぺたにくっつけながら、
品定めをしたのであった。
それを持ち帰り、赤穂の海沿いで食べることにした。
そしてそこを寝床とした。
海沿いだから、明日は朝日が見られるといいな。
明日は早起きをしよう。
自動販売機もあったから、朝はコーヒーを楽しまなくちゃ。
さぁて寝る前に、お酒を呑もうかな。
明日は晴れるといいな。
大阪まで走って、友達と会うんだ。

 

◆Next







 



2 件のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)