フェアレディZ33 サクラムマフラーに交換

フェアレディZ33にサクラムマフラーを取り付けた時の感想と、

排気音をYouTubeに上げているものを掲載しています。サクラムマフラーが気になっている方の参考になれば幸いです。

なお、排気音の動画はこのページの下の方に載せています。

 

 

Z33を納車した日に思った事がある。

それは、マフラーの音が殆どしなくて、とても静かな車だということだ。
エンジンを4000回転以上回してやれば勇ましいエンジン音がするものの、排気音の方は・・・?
・・・あまり聞こえない。
とにかく音がしないマフラーだという印象を持ったが、
純正マフラーというのは静かで、耐久性がある事が何より大事だと私は思う。
その点、Zの純正マフラーは良く出来ている。
 
しかし、ある日友人を乗せた時のことだ。
友人がショッキングな一言を放つ。
まるでスポーツカーみたいだ!!」
・・・みたい?
2人乗りで、3500ccのクーペで、パワーあるけど燃費悪くて荷物は積みにくいこの車がスポーツカーじゃないのなら、
一体なんなんだー!
と、0,3秒くらいの間に思った。
ふ、二人乗りのエルグランドだというのか・・・!
つ、使えねーよそんなくるまは!大人数乗れてワイワイできるのがエルグランドじゃないのか・・!
これはそう、、、
Zの音が静かなせいもあるだろう・・・。
 
私のZは誰を乗せても、とにかく返ってくるリアクションが薄い。
先に書いたスポーツカーみたいに加えて、
「出足のダッシュは電気自動車のほうがいいですね」
とも言われた事がある^^;
たしかにそうかもしれないけど〜〜!
その前に何かしらの感動はなかったのかー!と思う。
・乗り込みにくーい
・着座位置がひくーい
・セルの音がちがーう
・音デカッ
・脚カタッ
・ハヤッ
みたいなのはなかったのかー!
・・・多分なかったんだーー!
かなしいーー!
 
他の人を乗せても、最初はドアを開けるのに手間取ったりしていて、
しめしめ。
と思うけど、いざ乗り込んだらすぐ慣れてしまって、
すっかり落ち着いてしまっている。
・・・慣れるのはやいよーーー!
さっきまでおおぅとか言っていたのに運転して5分で緊張感0だよーー!
スマホをいじるなーーー!
・・・みたいな。
 
そこで私は決意をしたのだ。
マフラーを換えよう!
 

 
購入したのはサクラム社のマフラーだ。
ステンレス製で、品質はとても良い。
つくりが良く美しい、芸術的なマフラーだ。
こちらのメイン部は11.2kgで、
 
このサブ?中間?マフラーが4.1kgほどで、合計15.3kgくらいだった。
*当家体重計測定より
 
はやく取り付けたい。
そして、もう一度友人を乗せて
「やっぱいいじゃろ・・・!スポーツカーは!」
「そうじゃなぁ!」
と言わせたい。
 
Zの声をききたい!
 
~~
 

今日は休みだ。

Zにサクラム管を取り付ける日がついにやってきたようだ。
Zをスロープに乗せて、車体の間に適当なホイールを噛ませて、前後車輪に輪留をしておく。
これをしてから車体の下にもぐり、純正マフラーを取り外していく。
 
純正のリアマフラーは、中間パイプのところに14mmのナット2つと、
ボルトで取り外し可能なタイプの吊ゴム一箇所(マフラー右側)、
左右のマフラー出口付近の吊ゴム2箇所を外すと外れるらしい。
まずは14mmのナットを外す。
外す・・・。
・・・外れない。
固い。
サビで固着している。
私のZは鳥取育ちだから、雪を溶かす除雪剤の影響でサビが多めに出ているのかもしれない。
CRC-556を吹き、レンチを足で蹴飛ばす。
・・・だめだ。
足が痛い。スリッパだからなおさらだ。
仕方がない。普段バイク用に使っているレッドウィングのエンジニアブーツに履き替える。
これは重いブーツだから、さっきとはわけが違うぜ・・・。
Kick!
カキン!
緩んだ。
そこから緩めるが・・・!
固い!30度ボルトを緩めるだけなのにフルパワーの腕力が必要だ。
サビのせいだな。
ワイヤーブラシでボルトのサビを落としてから、ナットを緩めるがそれでもなお固い。
それでもなんとか取り外し完了。
少し腕がムキムキになったな。
 
次は、3箇所ある吊ゴムだ。
1箇所は、ボルトを緩めることで吊ゴムごと外すことができた。
残り二箇所が鬼門だ。
蹴っても引っ張ってもびくともしない。
これはダメだ。
スイフトでマフラー交換した時は、大して苦労しなかったのに、Zは手強い。
きっと、マフラーハンガーを外す工具があるはずだ。
ネットで調べよう。
すると、マフラーハンガーリムーバーという工具が存在するらしい。
よし、近くの工具屋にGOだ。
自転車に乗り換える。
 
そして手に入れたのがマフラーハンガーリムーバーだ。
2,000円なり。
よし、これで勝てる!
そう思ったが、Zの純正マフラー出口部分が邪魔で、工具が入らない・・・!
ダメだ!使えない!
もう一度工具を買いに行こう。
 
次に手に入れたのが、ウォーターポンププライヤーだ。
2,000円なり。
よし!これで勝てる!
・・・だ、ダメだ!
やっぱり工具が入りにくい!!
くそっ・・・!
 
どうして外れないんだ!!
マフラーを引っ張る!どつく!
リアバンパーのステーが割れる!
マフラーアースがちぎれる!
もうやけくそになってきた。
散々どついて気づいたことがある。
マフラーを押したりすると隙間ができて、そこにマフラーハンガーリムーバーが入る余地ができるということだ。
 
もう一度・・・使ってみよう!
おぉっ・・・?
今度は工具が、入る!
ま、マフラーハンガーリムーバー!(買ってよかった!)
マフラーハンガーリムーバー!(吊ゴムが外せそうだぞ!)
マフラーハンガーリムーバー!(よし!吊ゴムが外れたぞ!)
 
もう片方の吊ゴムも、散々苦労して取り外した。
これでなんとかリアマフラーが取り外せた。
リアマフラーがない状態でエンジンをかけてみたが、中々いい音がする。
しかし、中間パイプ部分にも消音器があるため、爆音ではない。
このまま走りにいけそうな感じだ。
 
さて次は、中間パイプだ(まだあるのか・・・)
サクラムのマフラーは、リアマフラー部分と中間パイプ部分の交換を要するので、
純正の中間パイプも取り外す。
ちなみにZのマフラーは、
 
1,エキマニ
2,触媒
3,Yパイプ
4,センターパイプ
5,リアマフラー
 
からなっている。
今回は3と4を交換する訳だが、交換作業の難易度は1に近いほど難しいと思う。
さて、中間バイプの方は、14mmのナット2箇所と吊ゴム1箇所で取り付けられているので外す。
ナットは相変わらず固いが、エンジニアブーツを履いた私の敵ではない。
ただし、あまりにサビがひどいとボルトが折れる可能性があるだろう。
吊ゴムの方は、さきほどのマフラーハンガーリムーバーであっさりと外せる。
次は取り付けに移る。
まずはサクラムの中間パイプを取り付けた状態でエンジンをかけてみた。
純正中間パイプのみの時よりも少し音量が大きく、少し音が高い印象を受けた。
 
サクラムのリアマフラーは、純正の吊ゴム3箇所に比べて2箇所と少なくなっているため、
取り付けは若干楽だ。
しかし、純正マフラーよりは軽いといえど、そこそこの重さがあるので1人だと難しい。
それでも、取り付けのほうが取り外しよりだいぶ楽だった。
サクラムのリアマフラーも取り付け、エンジンをかける。
うんうん、いい音だ。でもアイドリングが落ち着いてくると拍子抜けするほど静かだ。
しかしアクセルを煽ると、ちょっといい音が聞こえてくる。これは期待できそうだ。
 
試走にでかけた。
アイドリング〜、2500rpmくらいまで、本当に純正マフラーと変わらないくらい静かだ。
いざ試走に出かけると、本当に静かだから、
さっき部屋に鍵を取りに戻ったわずかな間に、大勢の小人が純正マフラーに付け替えたんじゃないか?
と思ったほどだ。
エンジンをかける際もそれほどうるさくないため、初めて乗る人はこれが純正マフラーだと思うかもしれない。
よく助手席に乗っている人なら気付くだろうが、
アイドリング状態から乗り込んだ場合は、マフラーを交換したことに気づかないかもしれない。
それくらい静かだ。
しかし、アクセルを深く踏み込んでいくと違う。
2500~3000rpm以上で音が変わって、主張してくる。
音量も全然違う。
初めてアクセルを深めに踏み込んだ時は、笑ってしまった。
しばらく走ってみたが、何回転から音が変わるというよりは、アクセルの踏み込み方で音の出方が変わる様だ。
パワーバンドでアクセルがパーシャルの状態から、ガツンと踏み込むとものすごい音の出方をするけど、
通常の加速の範疇で、そこそこの踏み方ならごくごく普通の社外マフラーの音量になるといった印象だ。
逆に、3000rpmを超えてもじわじわとアクセルを踏んでいれば、純正マフラー並みに静かである。
特に、60km/h~程度の速度で5速や6速に入っていると、本当に純正マフラーと変わらない様な静かさで、
オーディオのサウンドも、助手席の人との会話も邪魔をしない。
実はジェントルなマフラーなのかもしれない。
もし、ご自慢のオーディオ装備があるならば、助手席に人が乗った時に、
大音量のオーディオで音楽を聞かせた後、突然オーディオをオフにして、
「こっちのサウンドもサイコーだぜ」
みたいな感じで今度はアクセルを深く踏み込んでやればいい。
きっと、嫌われるか好かれるかのどちらかだ。
 
高回転までぶん回した時の音は、バラァァァーンといった感じで、
まとまりのない、ばらけた音だ。
これはエキマニを等長のものに変更してやることで、より粒の揃った音色になるらしい。
サクラム社ではマキシムワークス製の等長エキマニを推奨しているとのこと。
つまり、現状ではサクラムマフラー本来の音ではないとも言える。
同じZ33でも、前期〜中期のDE型エンジンと、後期のHR型エンジンではエキマニのつくりが異なっており、
HRエンジンのエキマニの方が整った音になるらしい。
私のZは中期型なので、ややバラつく音になるようだ。
という事で、このバラついた音はエキマニの形状による問題らしい。
とりあえず、現状の純正エキマニでは、アメリカンな音がする。
イメージ的にはよく晴れた屋外でアメリカ人がBBQをしていて、鉄串に刺したなにかおいしそうなものを食べている様な感じだ!
・・・なんじゃそりゃ;
ただうるさいだけって感じもしなくはない。
でも、そのうるさくなり方はすごくいい。
ジキルとハイドだ。
 
いずれ、エキマニを等長の物に交換することで、より質の良い音を手に入れたいと思う。
しかし現状でも、静かに走りたい時、排気音が聴きたい時・・・、
アクセルの踏み込み方次第でコントロールできる、とても良いマフラーだと思う。
性能面については、特に何も感じることはなかった。
良くも悪くも、なっていないかな?と感じた。
こればかりは、パワーチェックなどで数字で比較しなければなんとも言えないので、これくらいにしておく。
 
重量面でいうと(全て我が家の体重計調べ)、
純正リアマフラー  16.4kg
純正センターパイプ 4.8kg
合計        21.2kg
 
サクラムリアマフラー 11.2kg
サクラム中間パイプ   4.1kg
合計         15.3kg
 
となり、6kgの軽量化になった。
ステンレス製のマフラーではあるが、十分軽量化に貢献する。
体感的には、少し車が軽くなった気がしないでもない。
いや〜、日本語は曖昧な表現が得意である!
 
確実に言えることとして、
メリットは、運転が楽しくなったこと。
デメリットは、アクセルを踏み込む量が増えて、燃費が悪くなりそうなことかな。
ひとまず、私のZがサイコーに一歩近づいた。
 

2016 8/15 追記

装着してから500kmほど走った。
本当に、よくできた飽きのこないマフラーだと思う。
ただうるさいだけのマフラーよりは、アクセルワークで音色をコントロールできるマフラーというのは、
長く付き合っても飽きにくいのではないかと思う。
しかし、音量が大き目なのが好きな私にとっては、
やや物足りないマフラーでもある。
特に、エンジン始動時が物足りない。
どうも音が静かすぎて、エンジン始動時も普通の乗用車ちっくな目覚め方をする。
ここがもうちょっとかっこよくならないものか、と思う。
また、回せばいい音がするといえど、いい音を聴こうと思うと
かなり気合を入れて踏み込まないとダメだ。
そうすると、速度が出すぎるので下道ではそう頻繁に快音を聞ける訳ではない。
高速道路やサーキットになると、話は別であるが。
今後は、Yパイプや触媒などを変更することによって音量を大きくしてみたい。
 
 

2016 10/28 追記

装着してから4,000kmほど走った。
最近はだいぶサクラムマフラーの音にも慣れてきて、取り付け時の感動が薄れた頃だ。
印象はあいからわずで、基本的には静かだが回すといい音がするマフラー、という感じだ。
車検にもそのまま通った。
後は、マフラー自体のつくりがよく、質感が高いのでZ自体の質感もよくなると思った。
最近思うのはリアマフラーだけの変更で音が大きくなりすぎると、
その後にフロントパイプや触媒を変えた時に爆音になりすぎて乗れないんじゃないかということだ。
その点、サクラムマフラーはあまりうるさくないため、その後のフロントパイプや触媒変更時でも音量が許容範囲に収まるかも?
今後、フロントパイプなどを変更した時に、音量がどの程度変化するのかが楽しみだ。
 

2016 12/26 追記

装着してから7,000km走った。
先日、フジツボのフロントパイプに交換した。
フジツボによると、アイドリング時以外の全域で3dbほどアップするようだが、
それでもまだまだ静かだ。
あまり音量アップした気がしない。
サクラムマフラーは、中間パイプに1つ、左右に振り分けられたマフラーにも一つずつ、
計3つのサイレンサーが装備されているため、やはり消音性能が高いのだろう。
触媒を取り替えても、爆音にはならないと思う。
大人のマフラーだなぁと思う。
次は、触媒とエキマニを変えてどのように音が変化するのか楽しみだ。
 
 

2017 1/15 追記

触媒をHKSのものに変更した。
結果として、アイドリング時の音も少し迫力が増し、
アクセルの踏み込み量に関わらず、3,000回転を超えると鳴くようになった。
ぐっと踏み込んだ時の音も少し大きくなった。
それでも、爆音ではないし、
夜にエンジンをかけるのをためらうような音量ではないかな?と思う。
やはりサクラムサイレンサーの消音能力は高いようだ。
いい音を響かせるようになったものの、たまに排気音が耳についてうっとうしく感じることもある。
この点では、純正触媒の時の方がよりジェントルで、スマートだ。
しかし!私はこれくらいの音量があった方が、好み。
触媒を交換して音量は満足しているけど、音質の方はあまり良くない。
エキマニを交換して、つながりのいい音を目指したい。

サクラムマフラー排気音に関する動画

ノーマルマフラーからサクラムマフラーに交換した時の動画

 
 

エキマニ、触媒等を交換した後の排気音

エキマニをマキシムに交換し、触媒を純正に戻した。
触媒を純正に戻したことで排気音が静かになった。
エキマニを交換したことで、ばらけた排気音が一つにまとまって聞こえ、
綺麗な音質になった。
ぐっとレーシーな排気音になり、満足している。
 
その後触媒をHKSに交換した時の動画を載せておきます。
1:54から排気音を収録しています。








 



4 件のコメント

  • こんばんは!初めまして!
    私もZ33のマフラーをサクラムにしたいのですが値段等はいくらぐらいかかりましたか???

      • ありがとうございます。自分は中古でヤフオクやメルカリなどを見て探しているのですが出品数が少なくてなかなか美品を探すことができないのですが、タカアキ様は何で探していました?

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