Z33にR35 GT-R用のドアチェックリンク流用!細かい違いを検証【フェアレディZ33】

Z33に定番のR35用ドアリンクを流用する

Zのドアを開けた時に、一定のところで止まるストッパー機能が備わっています。

ストッパー機能を生み出しているのはドアの付け値にあるドアチェックリンクという部品なのですが

(以下:ドアリンクと表記)

これが経年劣化によってへたってくると、だんだんストッパー機能が効かなくなって勝手に閉まるようになってきます。

 

ドアリンクがへたっても運転する上では問題ないですが、

ちょっと車内の荷物を取る時などにドアが勝手に閉まって体がドアに挟まれる、なんてことも。

この症状はドアリンクを交換すれば直りますが

Z33の部品は年々高騰しており、

 

Z33用は片側¥4,059円-(税込)、両側で8,118円になります。

 

一方、今回流用したR35GT-Rのドアリンクは

 

片側¥1,859円-(税込)、両側で3,718円になります。

*2024年9月現在 価格はいずれもモノタロウより 

 

このように、半額程度で入手できるのでR35のドアリンクはZ33乗りに人気の流用アイテムになっています。

また、Z33に限らずS15やスカイライン系など幅広い日産車への流用実績があるようです。

 

ちなみに、R35用ドアリンク取り付け部のネジ中央〜ネジ中央間の長さは54mm程度でした。

参考までに😄

 

今回はZ33にR35用GT-Rのドアリンクを装着してみてどんな違いがあったのか、細かい違いまで書いていきます。

Z33のドアリンクとR35のドアリンクは若干違いがある

Z33とR35用のドアリンクを並べてみると、いくつか違いがあるので書いていきます。

 

・取り付け方法

(Z33用はボルト止めに対してR35用はリンク部品にボルトが生えており、そこにナットで固定する形)

・長さ

(Z33用の方が1cmほど長いため、Z33用の方がより大きくドアが開く)

・ストッパー部となるくびれ位置

(ドアの止まる位置に関わってくる)

・リンク樹脂部分先端の太さ

(R35用の方が太く、剛性がありそう)

 

このような違いが見られました。さらに詳しく見ていきましょう。

 

取り付け方法の違い

まず取り付け方法の違いについてですがZ33用ドアリンクはボルト止めに対し、R35用ドアリンクはナット止めとなっています。

取り付ける上では問題なく、ポン付けで取り付けできます。

しかしナットは用意する必要があります。

ナットのサイズはM6×P1.0のもので、フランジ付きのものが良いと思います。必要個数は左右で4個となります。

 

R35用の純正ナットは袋ナットになっているようなので、純正の見た目にこだわりたい方は袋ナットがおすすめです。

袋ナットにすることで突出したネジ山部分を錆から守ることができるというメリットもあります。

ナットの純正品番はネット情報によると

 

01217-00251(必要数:4)

 

とのことです。

 

長さの違い

次に長さについてですが、アバウトな計測方法になりますが

Z33用のドアリンクの方が約1cmほど長かったです。

ドアリンクが長い方がより大きくドアを開けることができるので、これはR35用よりもZ33用ドアリンクの方が良いポイントだと思います。

しかし、実用的にはドアを最大開度まで開けて乗り降りすることはあまりないですから、実用上の問題はあまりないと思います。

 

ストッパー部となるくびれ位置の違い

ドアを開けた時に一定の位置で保持してくれるストッパー機能がありますが、その機能を生み出しているストッパーの位置がZ33用とR35用で違いがあります。

しかしZ33、R35ともに2ドアの車ですから、ストッパー位置に違いはあれど実用上気になるような問題はないかと思います。

 

リンク樹脂部分先端の太さの違い

ご覧のように、R35用のリンクの方が太いです。

Z33は6mm程度に対してR35は10mmほどありました。

この太さの違いによってドアの開け閉めをした際の剛性感にも影響がありそうですが、実際は体感することはできませんでした。

ですがしっかりした作りで気分はいいですね。

 

しかしその分若干重量が重くなっていて、

Z33用が184gに対してR35用は192gと、片側あたり8g程度R35用の方が重かったです。

といっても、微々たる重量増ですね。

 

取り付けてみる

ドアリンクを交換するために、内張を外します。

 

ドアの内張りを取り外すためには、ドアノブ付近の化粧カバーを外したところにあるビスを外し、

パワーウインドウスイッチパネルはを内張り剥がしで外し、パワーウインドウパネルを外したところにあるビスも外します。

パワーウインドウのカプラー等を外した後内張のツメをドアから分離させて、ドアノブのワイヤーなどを取り外してやれば内張を外すことができます。

最初は難しく感じますが、一度やると簡単にできるようになる作業です。

 

内張を外す時に使用する工具はこんな感じ。

カップリングツール(カプラー外し)があるとカプラーを外す作業がグンと楽になります。

 

内張を外したらスピーカーを外し、ドアリンクを固定している3本のボルトを取り外します。

ドアリンクをスピーカーホールから取り出し、R35用のドアリンクを逆の手順で装着すれば完了です。

 

取り付けるとこんな感じ!

リンク付け根の出っ張りには化粧カバーが付けられるみたいです。

化粧カバーの部品番号は

 

80440-AG000 チェックリンクカバーR 

80441-AG000 チェックリンクカバーL

 

です。

今回はカバーは付けていません。

ドアリンクを新品に交換したことで、ドアを開閉した時の節度感がぐっと増して気分は良いです😄

 

Z33とR35ドアリンクの開度を比較

片側だけR35のドアリンクを装着した状態で、

1段目、2段目、3段目のドア開度を比較してみました。

1段目と2段目はR35の方が大きく開き、3段目の全開状態ではZ33用の方が大きく開きました。

 

今回流用したR35用のドアリンクはよく使う1~2段目が大きく開くので使いやすそうですね。

しかし、Z33のドア開度の大きさも捨て難いなと思いました。

全てにおいてR35用のドアリンクが優れているという訳ではなく、Z33用のドアリンクにも良いところがあると感じました。

例えばシートを外す際や、大きな荷物を取り出す時は(どちらもあまりないシーンですが・・・)

Z33のドアリンクの方が良いと思います。

 

しかし2024年現在、高騰しているZ33用の半額程度で入手できるR35用ドアリンクは魅力的ですね。

ドアリンクがへたってきている方にはおすすめの流用メンテナンスだと思いました。

 

今回使用したものなど

取り付け用ナット

01217-00251(必要数:4)

 

ドアリンク化粧カバー

80440-AG000 チェックリンクカバーR 

80441-AG000 チェックリンクカバーL

 

カップリングツール

 

今回の動画








 



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