ロアアーム、タイロッドエンド、アッパーアームブーツ交換 作業編【フェアレディZ33】

足回りのブーツを交換する!作業編

作業日 2024年7月

164,000km

 

前回の記事ではアッパーアーム・ロアアーム・タイロッドエンドブーツ交換に必要な部品と工具について紹介した。

ロアアーム、タイロッドエンド、アッパーアームブーツ交換 必要な部品と道具編【フェアレディZ33】

2024年9月16日

そして今回は実際の作業のやり方について書いていく!

 

アッパーアームブーツ交換

交換前のアッパーアームブーツの状態はこんな感じ。

ブーツが破れてはいないものの、ヒビが入っていて状態が悪い。

ホイールを取り外すたびにアッパーアームブーツのひび割れが気になっていたので交換する。

 

まずは割りピンをまっすぐにして引き抜き、17mmのナットを緩める。

結構なトルクで締まっているため、長めのメガネレンチかソケットレンチを使うのが良いと思う。

その後、アッパーアームとナックルを分離させる前にクリップ外し等でブーツを根本からめくってやり、ブーツを外せる状態にしておく。

 

ナットを外すとアッパーアームとナックルを分離することができるが、アームには黒いカラーが残った状態になるので薄爪のギアプーラーでカラーを抜き取る。

この時、軽くナットをかけておくとプーラーが外れにくくなり作業がやりやすい。

 

カラーも外れるとこのような状態になる。

古いグリスを拭き取り、新しいグリスを塗る。

この時、ジョイントが上下方向にほんの僅かでもガタがある場合はブーツ交換だけではダメで、アームごとの交換となる😭

これはアッパーアームだけでなく、ロアアームジョイントやタイロッドエンドのジョイントにも言えることである🧐

今回はガタがなかったのでOK!

 

新しいグリスを塗る

 

前回の記事で紹介した水道キャップTS継手30を使用してブーツを圧入していく。

初めはシャコ万力をサポートに使用して圧入していきました。

ある程度ブーツが圧入できると、キャップの上面に開けた穴からナットをかまし、ナットを締め付ける力によって圧入することもできます。

 

こんな感じで取り付けできました。

 

その後、カラーとナット、割りピンを付けてアッパーアームブーツの交換完了!

割りピンはたこさんウィンナーのように横に曲げるのが一般的かなと思いましたが、純正状態と同じく縦にグイッと曲げておきました。

 

ロアアームブーツ交換

先ほどと同じ要領で割りピンを外し、22mmのナットを外します。

ここのナットは結構なトルクで締まっていて、なおかつナットの厚みが薄いので注意しないとナメやすいナットになっています。

そのため僕はインパクトレンチを使って緩めました。

最初は人力で緩めようとしましたが、どうしてもナメそうな気配があったのでわざわざインパクトレンチを購入しましたw

インパクトレンチに関しては他の作業でも使えるので、ここで買っておいて良かったと思っています。

 

その後、ロアアームを押し下げると分離することができます。

サスペンション下部のボルトやスタビ関連のボルトを外す必要はありませんでした。

他車種の場合、ナットを外しても固着していて外れない場合が多く、タイロッドエンドリムーバーを使って外すことが多いようですが

Z33はアーム類がアルミ製のためなのか固着しておらず、ナットを外して軽くゆすっただけで分離することができました。

 

ここでも先ほどと同じようにプーラーを使ってカラーを外します。

 

カラーが外れたらブーツを外していくのですが、ブーツが付いている下の黒い部分はアーム側の金属部分になるので、

ブーツを外すつもりでアームの金属部分を叩かないように注意⚠️

 

ブーツが外れました。

グリスがたっぷり盛られています。

 

破れていたと思っていたロアアームブーツ、破れてなかった

グリスが漏れ出ていたのでてっきりブーツが破けているのかと思っていたのですが、

ブーツは破れていませんでした。

どうやらロアアームのジョイント部にたっぷり盛られていたグリスが徐々に飛び出てきていて、それでグリスが漏れていたようです。

ブーツは漏れ出たグリスによって保湿される形となったのか、ひび割れもなく良好な状態を保っていました・・・( ‘-‘   )

 

新しいグリスを(ほどほどに)塗りました。

 

あとは、新しいブーツを圧入してカラーを付けてナットを締めて割りピン付ければ完成!

ここではホームセンターのTS継手キャップ40を使って圧入しました。

詳しい道具については前回の記事を参照してください。

ロアアーム、タイロッドエンド、アッパーアームブーツ交換 必要な部品と道具編【フェアレディZ33】

2024年9月16日

 

タイロッドエンドブーツ交換

次は最後のタイロッドエンドブーツ交換ですが、ここが一番難関でした。

理由は、下周りに近いこともあってサビが一番進んでいた箇所だからです。

 

これまでと同じく割りピンを外してナットを外しにかかります。

ナットは19mmです。

ここのナットを緩めようとすると、右前の箇所を緩めようとする時はいいのですが、反対側の左前のナットを緩めようとするとハブが閉じる方向に動くため

力が逃げてしまいなかなかナットを緩めることができません。

 

そこで役にたつのがインパクトレンチです。

これがあれば一瞬で緩めることができます!逆にこれがないと、だいぶしんどいです・・・🤔🤔

 

タイロッドエンドはナットを外しただけではアッパーアームやロアアームのように分離することがなかったため、

タイロッドエンドリムーバーを使用しました。

工具を締める力と工具を叩き込む力を交互に加えて、様子を見ながらタイロッドエンドをナックルから分離させてやります。

あまり無理にどつくとアルミのナックルが傷ついてしまうので、様子を見ながら作業しました。

 

しばらくどつくと大きい音と共に分離しました。

ここにはカラーは入っていません。

一番グリスが劣化しているように思えます。

古いグリスを拭き取り、新しいグリスを充填します。

 

新しいブーツを水道キャップを使って圧入しました。

 

新品ブーツは気持ちがいいですね

あとは元通り組み付けて完了です!

 

試運転してみたけど違いは分からず

ジョイントブーツ交換後、試運転にでかけました。

といっても、違いは1mmも感じませんでした😅

とっても地味なメンテナンスですがブーツが破れていると車検に通らないこともあって、非常に重要な部品でもあります。

そんな部品が新しいグリスに満たされているというだけで、気分はとてもいいものです。

 

今回の動画

 








 



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