SIGMA 24-105 F4 DG OS HSM Art

私がD600を購入した時には、キットレンズを所有していた。

AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR というレンズだ。
しかしそのレンズは、撮影に行った際のレンズチェンジの時に、カバンに入れ忘れてしまい
紛失してしまった。
それ以来、広角域は仕方なくシグマの50mm単焦点でやりきっていたが、
集合写真を撮る時にどうしても不便なのでNikonの14-24を購入。
とってもいいレンズだったが、広角域をうまく使いこなせないのと、
大学生最後の春休みの旅費を捻出するべく、売却したのであった。
そしてまた、自分の持っている広角域のレンズが50mmから〜という状況になった。
はじめはそう不満はなかったのだが、花火大会の撮影に出かけた時に、痛切に広角域のレンズの必要性を感じたのであった。
 
SIGMA 50mm F1.4 DG HSMにて撮影
 
50mmの画角だと、私の座っていた場所からでは花火が写しきれなかったのだ。
この日のベストショット。なのに少し見切れている。
もう少し広角域があれば・・・。
と、悔しい思いをしたのだった。
その次の花火大会では、使い慣れたD600+50mmと、サブ機のCanon Kiss X4+標準ズームの2台を持ち込み、撮影に臨んだ。
しかし、花火大会において、カメラと三脚を2台ずつ持って行くというのは想像以上に骨の折れることだった。
花火大会というのは大抵、車や公共機関を利用し、そこから歩かねばならないことが多い。
遠景からの撮影ではまた違うかもしれないが、人も多い中で荷物が多いとより大変である。
撮影自体も、2台のカメラを同じように扱うことはまた、難しいのであった。
どう考えても、D600用にズームレンズを買い足した方が、効率的に撮影できるだろうと思った。
 
こうして、広角域からある程度望遠までカバーする標準ズームを導入することにした。
そこで目をつけたのがSIGMAのArtラインの24-105mm F4である。
SIGMAレンズは、すでに50mmF1.4を使っていたので信頼があった。
更に新しく出たArtラインのレンズは、レンズ自体がとてもかっこよかったので
迷うことなく購入した。
それでも幾月か、レンズ貯金をしたかな・・・。
そうして手に入れたレンズの写真がこちら。
 
かっこいい。ちょっと重い。

レンズ自体のかっこよさは、最高だ。
でもちょっと重い。885g。
重い、軽いは人によるだろうけど、
私はバイクで転倒した際に、右手首を痛めてしまったので、
D600にこのレンズの組み合わせだと1,900gほどであるが、私には結構重く感じてしまう。
私は普通の体型の男なのに右手だけは、華奢な女性なみである。
まぁ、そうでなくても2Lのお茶を少し飲んだくらいの重量があるわけで、
決して軽いとは言えないかな。
 
綺麗な写真でなく申し訳ないが、横からの写真。
幅の広い方がズームで、狭い方がピント調節用。
ピント調整のリングの肩幅の狭さがつらい。
 
上からの図。間違いなく、ピントリングの幅は狭い。
マニュアルフォーカスをよく使う私にとっては、もう少し広ければ・・・と思う。
しかし、ピントリングのトルク感は良い感じだ。
軽すぎず、重すぎず。
軽すぎると行きすぎるし、重すぎるとグワッと一気にピントを調節する際にやりづらい。
でもこのレンズは、適切なように感じる。
 
更に、AF・MF切り替えスイッチがピントリングのすぐ近くに配置されている。
それがまた、無視できないレベルで出っ張っている。
 
皆さんがマニュアルフォーカスをされる際は、どのようにされるのか知らないが、
私の場合はこのようにする。
私の場合では前述したAF・MF切り替えスイッチが少し干渉してくる。
さらに、ピントリングの幅が狭いということもあって、私にとってはマニュアルフォーカスが快適に行えるレンズではない。
もちろん、このレンズもオートフォーカスの性能が良いため、
さほどマニュアルフォーカスを多用するわけではない。
しかし、花火大会の撮影時にはマニュアルでピントを無望遠に置くし、
星の撮影でもそう。あとはオートフォーカスが合焦しにくい薄暗い場所など、
マニュアルフォーカスを使用する機会は少なからずある。
その際に、私はやりづらいな・・・、と思っていた。
 
ただし使用期間が5ヶ月程と浅いのもあるだろう。使い込めば手が馴染むレベルだとも思う。
ただしこの点に関しては、マニュアルフォーカスをあまりしない人については問題ないだろう。
しかし私は、フルマニュアルのフィルムカメラ(ニコマート)も愛しているし、
D600にもカールツァイスの85mmという、元々オートフォーカスが付いていないレンズを購入したほど、
自分でピント調節するのが好きな方なので、気になったのだ。
ちなみに乗っている車も、マニュアルシフトである。
あくまでもマニュアル好きな、少々偏った意見として受けとっていただきたい。
次に、このレンズで撮影した写真を載せていく。
どの画像もRAW現像の際に少し調節しているが、めちゃくちゃいじっているわけではない。
 
これは、そのへんにあった車で、私のものではない。
ベンツのCクラスだ。
それをトリミングしたものであるが、
とにかくシャープによく写るという印象を受けた。
 
コスモス。こちらもとてもシャープだ。
だいたい、想像した以上によく写っている。
これが、デジタルらしい描写なのかな?
今ではフルサイズ機でも5000万画素overの時代だが、
そうしたカメラにも対応できるのかもしれない。
逆に、高性能レンズでなければいけないとも言えるか・・・。
 

ハトポッポ。
 
ニャン太郎。ピントが合っている部分はやはりシャープ。でもボケも良い感じ。
 

24-105mmまでカバーするズームレンズは、やはり使い勝手が良い。
なんでも撮れる。マルチに使える。
みんなでYeah!集合写真。
風景写真。
気楽なスナップフォト。
結婚式でも活躍した。
 
こうしたズームレンズというのは、
被写体との距離感が掴みにくいときにはやはり有効だ。
花火大会もそう。初めて行く花火大会であれば、どのあたりからどの程度の大きさで花火が打ち上がるか分からない。
しかし、自分が動ける範囲というのは限られている訳で、
レンズ自体で画角を変更できるというのはとても良いことだ。
動物園に行ったら、小さな動物は寄って撮りたい、でもゾウやキリンは引いて撮らなきゃ全体が入らない。
そんな思いに応えられるのがズームレンズだ。
単焦点では、レンズ交換している際にシャッターチャンスを逃してしまうかもしれないのだ。
しかしその反面、日常的に使う分には、その画角がある程度自由に変更できるという点が
難しく思えてくる。
一つの被写体に対して、24mmの広角域で撮るのか、105mmの望遠域で撮るのか、
全体を撮るのか部分を撮るのか、構図は・・・、
と、自由度が高い分だけ選択肢が多く、難しい。
単焦点ならばそこまで悩まなくてもいいので楽だ。
ズームレンズって、意外と難しいのかもしれないなぁと、今回使ってみて思った。
結局、このレンズを買った頃には花火大会のシーズンも過ぎ、、花火大会の撮影はできなかった。
 
なぜ過去形なのか。
それは、このレンズを売却予定のためだ。
近々旅行にでかけるので、その旅費に充てるつもりだ。
そうするとまた、広角域が50mmからとなってしまう。
うーん。どうしようかな。
まぁ、いい。目下のところは旅行を楽しむことだけだ。
今を生きるのだ!
相当後ろ髪を引かれる思いがあるのは・・・、
それだけ、使い勝手がよく、いいレンズという事なのだろう。
カメラのキタムラ







 



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