赤いバッグ【愛媛】

今日は道端の休憩所からスタートだ!
昨日のナイトランが体に堪えたようで、夜ご飯は食べずに寝てしまった。
朝は8時頃までのんびりと寝ていた。
今日もすがすがしい朝。
今日は、ブログは書かないでおこう。
もう旅を始めて4日目になる。
さまざまなことに慣れ出す頃で、ただ淡々と走って行き、
特別書くこともないだろう、だから今日はブログを書くのは休みにしよう!
そう思っていたが書くことにした。

 

さて、四国にはこのような物干し竿みたいなものが結構設置されている。
これは、スタンドの付いていない自転車を立てかけるものだ。
自転車に対する配慮というか、思いやりが溢れているのが四国なのだ。
しまなみ海道から、その付近には特に多く設置されている。
環境にも健康にも良い自転車が、もっと快適に乗れるように整備されるのはいいことだと感じる。

 

今日の朝ごはんはこちら。
中国の友達がくれたお土産。
とっても辛い高菜のようなやつだ。
これを家から持って来た。
なぜ持って来たのかと言うと、辛すぎて家にいるときは自発的に食べようと思わなかったからだ。
かといって捨てたりすることは忍びない。
ということで、旅に持って来れば、おかずがなくなったときにこれをまぁ、
なくなく仕方なく食べるようになるだろう、と思って思って来たのだが、今日がその日のようだ。
ご飯と一緒に食べたけど、相変わらず辛い。
ココイチで言うと5辛程度の辛さかな。
朝からヒーハー言ってなんとか完食。

 

今日もまだ熱っぽかったので、一昨日みのむしさんからもらった熱さまシートをおでこに貼りながら、
この辛いのを食べて、結局体温が上がって来るという、、、
バカみたいなことをしていた。
食後にバファリンを飲む。こんなんで大丈夫かな。

 

さぁ、出発だ!今日は宇和島を超えたあたりまでいく。
そこに温泉わくわくが通用する(ただになる)温泉があるためだ。
しかし道のりはアップエンドアップアップアップ!
のぼりが多い。
本当に自転車だと、少しの上り坂でもきついなって思ってしまう。
私は平地でも上り坂に感じてしまうから、つまりほぼ上り坂を走っている気分だ。
いずれ筋肉がつけば、もっとかっこいいことが言えるのだが……。
このトンネルの中はとても音が響いたので歌をうたいながら走る。
YUIのlaugh awayをうたったよ。

 

見上げたらヒコーキ雲明日へと消えた

僕はそれでもずっと自転車を漕ぎ続けた

上り坂駆け上がるあの空の向こう

いつか追い越せるようなそんな気がしているから

laugh away/YUI

 

今の私の心境にぴったりだね。
音楽で私はまた、頑張って行ける!

 

道端には多くの花が咲いている。
広島県福山市では、道端にたくさんの綺麗なバラが咲いていた。
花はそこまで詳しくないけど、パンジーと、マリーゴールドなんかは分かるよ。
とてもきれいだよね。

 

右を見れば、ぞうがいたよ。
四国にはぞうもいるらしい。

 

一両編成の、けしごむみたいな電車が走っている。
一両で身軽そうに見えるからなのか、電車も張り切っているようだったよ!
「いやぁ俺一人って最高だぜ!」
もしかしたら寂しがっているのかもしれないけどね。

 

 

同じく一両編成の私も走って行く。
宇和島の街に着いた。
ふと、反対車線にチャリダーがいることに気づいた。
赤いバッグをつけて、私と同じような大荷物だ。
そういえば、おとといみのむしさんが、

 

 

「私の相方が四国走ってるからもしかしたらどこかで会うかもね。赤いバッグをつけてるよ」

 

 

 

と言っていた。みのむしさんはもともと相方と二人旅をしていたらしく、用事の関係で今は別行動のようだ。
その相方は、四国を走っていて、赤いバッグをつけて走っているらしい。
私の反対車線に赤いバッグをつけた人が走っている。
もしかしたらあの人がみのむしの相方さんかもしれない!
ここで踵を返し、私は赤いバッグの人を追いかけた。
けっこう速い速度で走っている。時速17km/hで走ってる。
信号待ちで追いついて話をしたら、やはりみのむしさんの相方さんだった。

 

なまえは、、、そうだな、みかんさんにしとこう!
みかんさんも日本一周の看板がついていたから、すぐに分かった。
でも看板に描いてある自転車のフレームの造形がなかなかクレイジーだと気づく。
みかんさんは相方のみのむしさんの旅についていく!と決めて、日本一周の旅に出たらしい。
今は一人で走っているが、それでも始めたからにはやろうと思っているということで、
かなりスポ魂が入っている。
みかんさんには、こんな質問をした。

 

ぼく「僕は筋肉痛がひどいんですけど、これって治りますか?」
みかんさん「しばらくしたら治りますよ。もう筋肉痛にはならないです」

 

とのこと。
これで心配していた事がひとつなくなった。
いつ頃私は筋肉痛から解放されるのか、楽しみにしていよう。
みかんさんはこの後私が来た道を走って行き、私はみかんさんが来た道をこれから走って行く。
目的地はお互い35km程度先とそこそこあり、また時間に余裕もあまりなさそうなことから、
短い時間であったがお別れしました。
ちょっと吉野家でも行きませんかとかなぁ、かっこよく言ってみたかったなぁ。
いいんだよチャリダーはお腹が減るんだ。
みかんさんと別れた後、私はファッションセンターしまむらに立ち寄り、
着替えの服を購入した。
着替えはパンツしか持ってこなかったので購入せざるをえなかった。
だって、ズボンを洗うとき、乾かしているときにパンツ一丁の状態になるからね。
無事に服が買えてよかった。

 

その後、私は晩御飯を食べることにした。
目に留まった大介うどんというお店に入った。
ぶっかけの大盛りにしようかと思ったが、大盛りがない。
まじかこのうどん屋は、俺の欲求を到底満たせそうにない。
仕方ない、天ぷらとおにぎりでも加えよう、そう思っていたら、

 

店主「どれくらいイキます?」
ぼく「え?」
店主「お腹空いてます?」
ぼく「まぁ、じてんしゃで来ましたから」
すっ……
店主「はい、これで2人前」
心の声(俺がじて……って言ったタイミングで盛って来た)
ぼく「おぉ」
店主「もっとイキます?」
ぼく「じゃあもうちょっと」
すっ
店主「はいこれで3人前」
ぼく「ありがとうございます!」
店主「まだイキます?なんぼいれてもお値段かわりませんけど」
ぼく「いえいえもうイケません」
店主「500円になります、ごゆっくりどうぞ」

 

すすった。
すすりあげた。
香川県民なら特に分かると思うが、
麺類が好きな人って、すすることによって快楽を覚える神経物質かなんかが出るんです。
すすると

 

 

「ああっ……!」

 

 

という官能的なことになります。
すすってもすすってもなくならないうどんというのは、最高です。
とてもいいお店だ。
3人前をかるく平らげて、店を後にしました。

きっと、店主はうどんを盛るときに快楽作用がでていて、

 

「ああっ……!」

 

となっているに違いない。

 

◆Next







 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)