ニスモのステンメッシュブレーキホース&クラッチホースに交換【フェアレディZ33】

20年使用したブレーキホースをnismoのホースに交換する

今回は2005年式の中期型フェアレディz33 (バージョンST)のブレーキホースとクラッチホースをそれぞれニスモのステンメッシュホースに交換していきます。

20年使ったホースを新しいものにリフレッシュするという意味もありますし、

ステンメッシュホースにすることによってブレーキやクラッチのタッチが変わるかな?と言う興味もあって交換することにしました。

 

このページではブレーキホース・クラッチホース交換のやり方や必要な工具、使ったものを紹介していきます。

今回の作業はYouTubeでも紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。

 

 

今回使用する物

まずは今回使用するものについて書いていきます。

ブレーキホースとクラッチホースともにニスモ製のものです。

ブレーキホースはブレンボ用と標準キャリパー用とで種類が違うと思うので、取り付ける際はよく適合を確認して購入するようにしてください。

 

ニスモのホースはフィッティング部分がスチール製です。

ステンレス製のものの方が好みの場合、またはステンメッシュ部がブラックの方が良い場合はスウェッジラインなど他社メーカーの物の方がマッチすると思います。

 

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交換した部品

ホースとは別に交換した部品もあります。

ホース上部を固定しているクリップと、フロント側のブレーキホースブラケットを固定するナットです。

品番を書いておきます。

 

スプリングブレーキホース 使用数5(ブレーキ×4、クラッチ×1)

46206-M0200(モノタロウリンク)

 

(08918)ナット 使用数4

08918-6081A(モノタロウリンク)

 

ブレーキ・クラッチフルードはいつも使っている物を使用しました。

 

使用する工具

使用した工具も書いていきます。

 

・ワンマンブリーダー(エア抜き用)

・11・13メガネレンチ(ブレンボキャリパーエア抜きブリーダーは11mmサイズのため)

・12・14メガネレンチ

・10mmフレアナットレンチ

・プライヤー

・トルクレンチ&クローフットレンチ

・クリップを外すためのマイナスドライバーなど

 

特に重要なのはワンマンブリーダーとフレアナットレンチです。

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クローフットレンチは、フレアナットをトルクレンチで締め付ける際に必要な工具です。

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私はアストロプロダクツのクローフットレンチを使用しましたが、工具差込口とナットにかける点がある程度距離があったほうが使いやすいと感じました。

KTC製のものが使いやすそうですね。

クローフットレンチを使用してトルクレンチで締め付ける場合はトルクがかかりやすくなる傾向になりますので、

トルクを補正しながらの締め付けになります。

参考ページ(KTC クローフットレンチ)

 

交換作業

今回はリアのブレーキホースから交換することにしました。

まずはリアキャリパー側のブリーダーボルトにメガネレンチとワンマンブリーダーをセットし、ブリーダーボルトを軽く緩めます。

 

ブリーダーボルトを緩めたまま、適当な棒や木の板をシートとブレーキペダルにかけて軽くブレーキを踏んだ状態で保持します。

こうすることで、ブレーキホースを外したときにブレーキフルードがこぼれてくるの防ぐことができます。

 

リアブレーキホースの上のほうにある10ミリのフレアナットを緩めます。

かなり硬く締まっていたので、ブレーキホースを固定している金具が変形しないように下側を抑えながら緩めました。

 

フレアナットを軽く緩めたら、その下にある固定用のクリップを引き抜いていきます。

クリップは少し湾曲しておりバネのように固定されているので、引き抜くにはかなり力が必要です。

プライヤーでつかんで引き抜こうとすると力が抜けたときに危険なので、マイナスドライバーなどを使ってこじりながら外すなど、

引っ張る以外の力をかけて引き抜くのが安全だと思いました。

 

クリップが外れるとフレアナットを完全に緩めることで、ブレーキホースの配管とホースを分離することができます。

キャリパー側にも同様のフレアナットで固定されているので、フレアナットレンチを使用してブレーキホースの配管とホースを分離していきます。

 

新しいブレーキホースを組むときは、車体側の切り欠きとホース側の切り欠きを合わせるようにして取り付けます。

付くようにしか付かないようになっているので間違える心配はなさそうです。

フレアナット締め付けトルクは1.5~1.7kgf-mですが、結構締め加減が難しかったです。

締めすぎてネジ山を潰さないように注意が必要です。

 

キャリパー側はブラケットをステーにボルトで固定し、フレアナットをホース側に接続していきます。

ホースを接続するとき斜めにネジが入りやすいので、まっすぐ入っていることを確認しながら締め付けていきます。

 

フレアナットをしっかり締め付けて上部のクリップを取り付けたら、ブレーキのエア抜きをします。

ブレーキホースを新しいものに交換したときはブレーキホース内にフルードが満たされていない状態なので、ブレーキを踏んでも全くブレーキが効かない状態です。

しっかりエア抜き作業をしていきます。

 

交換完了!

これで取り付け完了です!

劣化していた純正のブレーキホースから新品のブレーキホースに交換したので、かなり気持ちがいいですね。

 

フロントも同様に作業していく

フロント側も同様に作業していきますが、やる事はリア側とほとんど同じです。

 

リア側と違う作業は、サスペンションの側面にブラケットを固定するステーがあるのでそこのナットを外す作業が増える位です。

基本的にはリア側と同じくフレアナット・クリップを外し、キャリパー側のフレアナット、ブラケット固定ボルトを外してホースを取り外し交換してきます。

 

ブレーキホースを取り外す前に現状どのような感じでブレーキホースが固定されているのか、

ブレーキホースの取り回しを写真や動画で残しておくと、取り付けの際の取り回しに悩むことがなくて良いと思います。

 

フロントにも新しいステンメッシュブレーキコースを取り付けました。

ブレーキホース固定ブラケットのナットも新品に交換したので、新品パーツが輝いています。

 

しかしニスモのステンメッシュホースはブラケット部が鉄製でできているので、そのうち錆びてくるだろうなと思います( ‘-‘   )

サビにくいものが欲しい人は、ブラケット部がステンレス製のものになっている社外品を選ぶのが良さそうです😚

 

クラッチホースも交換

クラッチホースも交換していきます。

ジャッキアップしてウマをかけてミッションの前側あたりを覗くとクラッチホースが見えてきます。

 

クラッチホースを取り外す際はブレーキホースを取り外す時と同じように、

上側のフレアナットを緩めてからフレアナット固定しているクリップを取り外し、

下側のブレーキホースとオペレーティングシリンダーを固定しているボルトを取り外すことで分離することができます。

スペース的にあまり余裕がないので、ブレーキホース交換よりも少しやりづらいです。

 

オペレーティングシリンダー側の固定ボルトを取り外すとホースを分離することができます。

 

取り外した純正クラッチホースとニスモのクラッチホースの比較です。

Z33のクラッチホースは熱的に厳しい場所にあるので断熱材が巻かれています。

そのため外から見た感じは、純正とニスモの見分けはあまり付きません( ‘-‘   )

 

ニスモのクラッチホースを購入するとガスケットも付属してきます。

外径15ミリ・内径10ミリ・厚さは約1.2ミリのものです。

 

取り外した純正クラッチホースの断熱材を取り外すと純正のゴムホースが見えてきました。

ゴムホースといっても純粋なゴムホースではなく、膨張しにくいような素材も使われている特殊なホースです。

クラッチホース05と書いてありますが、おそらく2005年製造の05だと思います。

20年間使ったホースの割にはしなやかさが保たれていて、純正ホースの品質の素晴らしさを感じました。

・・・純正クラッチホースで十分なのではないかと思いました🤔

 

クラッチホースには、マキシムのエキマニを装着した際に付属してきたクラッチホース用の断熱材を移植しておきました。

 

クラッチラインに断熱材も巻いておいた

Z33は夏場の渋滞などでクラッチがスカスカになってしまう現象が起こることがあります。

クラッチフルードが劣化していたり、オペレーティングシリンダー内のピストンが劣化していたりすると起こりやすいのですが、

そもそも、クラッチラインの配管がエキマニや触媒など高温になるところにあるので、

排気系からの熱害を受けないように断熱材を巻いておきました。

 

僕が使用した断熱材はグラスウールがちくちくして使いにくかったので紹介しませんが、

熱に強いもので保護してやるとクラッチスカスカ現象が起こりにくくなるかなと思います🤔

僕は今度下のものを使う予定です。

 

その後クラッチのエア抜きをして完了です。

Z33のクラッチエア抜きは1人でやるのは少し時間がかかる作業ですが、地道にやるしかありません。

クラッチのエア抜きについては下のページで紹介しているので、参考にしてみてください。

フェアレディZ33 クラッチフルードを交換する

2019年7月28日

 

交換後のインプレッション

ブレーキホースとクラッチホースをニスモのステンレスメッシュホースに交換し、峠に走りに行きました。

私はバイクに乗っていた時もブレーキホースをステンメッシュホースに交換したことがあるのですが、

バイクで交換した時はフロントブレーキはカチっとしたブレーキタッチになり、

逆にリアブレーキはカチっとしたブレーキタッチになりすぎて、やや扱いが難しくなったという経験がありました。

 

カワサキ ZRX

そのため、車のブレーキホースを交換した場合も、かなり変化があるのだろうと思っていたのですが、

僕が想像していたよりはステンメッシュホースに交換したことによる変化はありませんでした。

 

確かにブレーキのタッチは前と比べると少しだけカチッとしたような気もするのですが、大きく変化したとは言いづらいレベルかなと思いました。

クラッチのタッチについては正直あまりよくわかりませんでした( ‘-‘   )

 

とは言え、20年使っていたブレーキホースとクラッチホースは確かに劣化していたので、

劣化していたホースを新しいも取り替えることができて気持ちとしてはすっきりしています。

また、ブレーキホースはホイールを取り外すと見える部分なので、ホイールを取り外すたびに少しテンションが上がるようにもなりました。

 

今回はブレーキやクラッチのフィーリングの変化と言うよりは、見た目の変化や新品になったことによる気持ち良さに満足しています。

ただ、クラッチホースに関しては車体の下に付いていて全く見えない部分でもありますし、

そもそもステンメッシュホースの上に断熱材を巻いてあるので、純正と見分けがつきません( ‘-‘   )

そのためクラッチホースは純正のホースでも充分なのかなと正直思いました😚

色々と勉強になるブレーキホースとクラッチホースの交換でした。








 



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