風になって【北海道】

昨日は稚内の漁師の宿に宿泊した。
夕食のウニ丼を食べて、近くのノシャップ岬の夕日を見に行った。
夕日はとても綺麗で、旅立って、そして北海道に来て良かったな。
そう思わせてくれた。

 

 

その後漁師の宿二階の寝床に戻る。
ここではたくさんの人と話ができてとても楽しかった。
漁師のおやっさんがホタテとナマコ、そして日本酒3Lを持って来て、
みんなで宴会のスタートだ。
漁師のおやっさんからは、
この辺で採れる利尻の昆布は出汁に使うと良いと教えてもらった。
出汁にとっても濁らないのだそう。
出汁をとった後は、食べられる。
そして、今日食べたウニの漁の仕方も教えてくれた。
ウニは、船から水中眼鏡で覗いて、
大きい網のようなもの(タモというらしい)でウニをすくってとるそうだ。
ウニ漁って、大変みたい。
そうなると、ウニが高いのも納得(^_^)
さっき食べた夕食のウニ丼、もっと味わって食べれば良かったな、
とも思った。

 

ここ漁師の店は、おやっさんが昔に、
コンビニの軒先でカップラーメン食べてるような
ひもじい思いをしているチャリダーを見て、

 

「あぁ、こんなチャリダーにうまいウニ丼を食わせてやりたい!屋根のある、畳の上で布団で寝かしてやりたい!」

 

という思いから、こういう一泊二食付き2,500円の格安宿をするに至ったそうだ。
そんな理念があったんだなぁ。
より有り難みが増した。
そしてこういうライダーハウスで一緒になった人たちと
話もできて、とても良い場になっている。

 

 

僕の隣のトライアンフというバイクで来た方は、
以前ハンガーノック症状(まぁ、エネルギー切れという感じだ)で倒れた
チャリダーを見かけて世話をして以来、
ようかんパンとスポーツドリンクを常に持ち歩いて、
困っているチャリダーを見かけたら渡すようにしているらしい!
そして、チャリダーはトンネルが怖いという話を聞いたそうで、
それからはトンネルに入ろうか迷っているチャリダーを見かけると、
チャリの後ろについてハザードを出して走ってあげるようにしているそうだ。
それは、チャリダー側からすればとても心強いもの。
僕もバイク乗ったら、そういうことができる人になろう!
と思いました(^_^)

 

また、68歳で北海道に来たおじさまもいて、
その方は本田技研工業に勤めていた関係で、
乗っている車やバイクが全部ホンダ製。
しかも、モンキー、カブ、NSR250、そして北海道に乗って来たのは
CBR600RRというかなりのスポーツバイク!
68歳でそんな人がいるとは・・・!
これまたびっくり。
僕の場合だと、
フェアレディZっていう車に乗っているんだけど、
70近くなっても快音シャコタンのZにまだ乗ってる。
そんな感じかな(°▽°)
そのおじさまいわく、若い頃好きだった感覚というのは、
歳とっても変わらないよ。
とのこと。
だからそうくんも歳とったってそのままなんじゃない?
と言われた。
勉強になるなぁ。

 

そうして楽しい夜が過ぎて行った。
布団で寝られてぐっすり眠ることができた!
ありがたいことだ。
朝起きたら、7:30に朝食を頂く。
ご飯を食べたら食器類は洗って返すのがここでのルールだ。
昔に、80過ぎたおじいさんが
俺は80年間洗い物をしたことがねぇ!
とか言ってちょっとごたごたしたことがあったそうな笑
そういうやつはホテルにでも泊まればいいんだ、とみんなで言っていた。そりゃそうだ。

 

そして一人、また一人と旅立って行く。
私は少し二階でゆっくりする。
誰かが置いていったのか知らないが、ギターがあったので弾いてみる。
でも弦はさびさびで、弾きづらくて仕方ない。
愛のないギターは弾きづらいのかな。
そして、ぼちぼち出発しようかなーという時に、
バイクで来ていた人が砂利に足を取られてバイクを倒してしまった。
立ちごけというやつだ。
その影響でバイクのヘッドライトを固定しているステーという部品が折損したため、
手伝ったりタイラップを差し上げたりして、
なんやかんやで 11時頃になる。
いつも通り遅い出発だ( ・∇・)
出発前に、女将さんがおにぎりをくれた。
シャケのおにぎり。
「自転車の人はがんばるから」
と。
ありがとうございます!
とてもおいしかった(^_^)

 

そのあと、稚内の町においしい塩ラーメンの店があると聞いたから
お昼ご飯は塩ラーメンにすることにした。

おじさんも一緒にラーメン屋に行く。
おじさんとは、かれこれ旅で会ったのが3回目になる。

 

稚内駅前のたからやさんにて。
塩ラーメンの大盛り!
透き通ったスープはまろみのある塩味。
スッキリとしていておいしい。
具材は、スープがよく染み込んだ麩が入っているのが珍しい。
チャーシューはすっきりとしたスープに良く合う、
脂身の少ないチャーシューだ。
チャリダーはたくさん汗をかくので、
塩ラーメンで塩分補給できて良かった!
ここでは、ビアンキの自転車に乗るおじさんこと
さえきさんがご馳走してくれた(^_^)
さえきさんありがとう!
最近はこうして出会いもあって、良いことだ。
それからはさえきさんと別々に走って行く。
私は目の前にある稚内駅にある道の駅で小一時間ほど寝ていた。
その後、走り出した。

 

稚内の防波堤ドームを見学した。
昔はここでテントを張る人もいたのだが、
あまりにテントを張る人が多くなって、禁止になったみたいだ。
なんでも、いきすぎると規制されてしまうもの。
まぁこれは仕方ないね。

 

稚内から手塩(てしお)に向けて走って行く。
道道106号線だったかな?
そうそう、北海道は国道は国道だけど県道という言い方はしなくて、道道と言うんだ。
北海道だもんね。
ここは景観の良い道で、多くのバイクが北へと向かって走って行っていた。
たくさんの人と挨拶を交わしながら走って行く。
今日も幸い追い風が吹いていて、気持ちよく自転車を漕いでいける。
最高だね。
このモニュメントは、北緯何度とか、
そういうものの記念だそうだよ。
たぶんネ( ・∇・)

 

利尻富士もよく見える。
何もない道をひたすら走って行くのが気持ちいい。
時々歌を歌いながら走る。
でも後ろに誰かいたら恥ずかしいから、後方確認は欠かせない。
たくさんの歌をうたう。
その度に後ろを振り返る僕は、臆病な猫もびっくりするくらいの小心者さ。

オロントイ風力発電所だったかな。
そんな名前の風車たちが今日も元気に回っている。
青空に、白い雲。
そして白い風車がよく映える。
私は黄色い帽子に黄色いTシャツだから、
まるで蜂のよう。

 

おじさんからは、
「黄色くてよく目立つよ!」
見つけやすいんだってさ。

 

今日は手塩の鏡沼キャンプ場でテントを張る。
テントは500円、ライダーハウスは200円だ。
ライダーハウスは建築現場のプレハブ小屋のようなところに畳が敷かれていて、
一人一畳を使うという雑魚寝スタイルだ。
私はそれがやっぱり苦手だから、
テントで寝ることにした。
こうしてブログを書いたり、迷惑にならない時間ならギターも弾けるし、
気楽でいいんだ。
これから・・・、温泉に入ってのんびりしてきます!
明日も走るぞー!

 

 

走るのが楽しい!(`・∀・´)

 

◆Next







 



2 件のコメント

  • そこら辺まで行くと、若い女の子ってほぼ見かけなくなりますよね。セイコマのおばはんにちょっとむらっとするレベルでおじさんばっかりw

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