Z33のファイナルギアを3.5→3.9に変更
Z33(MT車)のファイナルギアを純正の3.538から3.916に変更しました。
このページではファイナルギアを交換しようと思ったきっかけや、
ファイナルギアを交換するとエンジン回転数がどのように変化するのか、
そして実際にファイナルギアを交換して走ってみた感想を書いていきます。
ブログ記事を読むのは苦手だ〜!という方には、YouTubeにアップした動画もあるのでこちらをご覧ください。
ファイナルギアを変更しようと思ったきっかけ
Z33のファイナギアは元々ロング気味だと感じていて、
特に四国で見られるタイトで急勾配なワインディングロードを走っていると、
ヘアピンカーブに差し掛かった時にギアを2速に落とし、上り坂を駆け抜けていくような状況でも
ギア比がロングすぎて、立ち上がり加速がもっさりしていると感じることがありました。
Z33は3.5LのNA車でそこそこのパワーはあるのですが、ギア比がロングな分峠道の上りなどでは“パワー感”や“爽快感”があまりないかな・・・?と感じていました。
その分高速道路などではエンジン回転数が低く抑えて走ることができて快適なのですが、
下道を好んで走る僕にとっては、もう少しショートなギア比にしたいと思っていました。
あとは、僕のZにはニスモの軽量フライホイールを組んでいることもあり、
低回転での粘り強さが純正フライホイールの時より少なくなったため、
ギア比をショートにして軽量フライホイールとのバランスを取るという理由もあります。
ニスモの軽量フライホイールを組んだ時の記事はこちら⬇️
もともとZ33のギア比はロングな設定になっている
また、Z33はZ34や新型Zと比べてみてもロングなギア比設定になっています。
MT車とAT車とでファイナルギアには違いがありますが、MT車で比較すると
- Z33は3.538(3.5)
- Z34は3.692(3.7)
- 新型Zは3.538(3.5)
となっています。
3.5LのZ33と比べて排気量が大きくパワー・トルク共に大きい3.7LのZ34の方がショートなギア比になっていることが分かります。
ツインターボで低回転からトルクがある新型Zでは再びファイナルギアが3.538となっていますが、
新型Z34は最大トルク発生回転域がだいぶ低くなっていることもあり、Z33ほどはギア比がロングに感じないはず。
これらのことから、Z33とZ34と新型Zで比較したときに、Z33が1番ギア比がロングに感じる車と言えるんじゃないかと思います。
ファイナルギア変更で俊敏な加速を手に入れたい
ということで、元々ロング気味なZ33のギア比をファイナルギア交換によってショート化してやり、
俊敏な加速を手に入れよう!というのがファイナルギア交換のきっかけです。
Z33のファイナルギアは純正の3.5から3.7、3.9、4.1、4.3などがあり、
数字が大きくなるほどギア比がショートになっていきますが、
ショートにするほど高速走行時にエンジン回転数が高くなって快適性が損なわれたり、燃費が落ちるなどのデメリットも増えてくるため、
今回は間をとって3.9に交換することにしました。
ファイナルギア変更によるエンジン回転数の変化について
ファイナルギアを変更すると、同じ速度を出す時でもエンジン回転数が高くなったり低くなったりします。
今回はファイナルギアをショートにするため、同じ速度でもこれまでよりエンジン回転数が高くなる訳ですが、
ここで純正ファイナルギア3.5から3.9に変更した時、60km/h,80km/h,100km/h,120km/h時の各ギアでのエンジン回転数を比較してみます。
この表は頭のいい人が作った、ミッションのギア比とファイナルギア比とタイヤの外径を入力すると理論上のエンジン回転数が分かるというものを使用しています。
頭のいい人すごい。
ファイナル3.5
こちらは純正のファイナル3.5の表です。
6速の100km/h時で大体2200回転となっています。
ファイナル3.9
そしてこちらはファイナル3.9にした時の表です。
ファイナル3.9だと6速で100km/hの時に2400回転ちょっとになります。
少しの差のように思えますが、実際に乗り比べてみると明らかに違いを感じるレベルです。
ファイナル3.7、4.1、4.3だとどんな感じ?
ファイナル3.7
Z34のMT車純正と同じギア比となるファイナル3.7では、6速で100km/hの時に約2300回転です。
純正の3.5より気持ちショートかな?という感じですね。
ファイナル4.1
ファイナル4.1では6速で100km/hの時に約2500回転ちょっとになります。
ファイナル4.1以上にすると、ギア比をショートにした影響をはっきりと感じられると思います。
下道主体の方にも良さそうですね。
ファイナル4.3
ファイナル4.3では6速で100km/hの時に約2700回転になります。
ここまでくるとかなりギア比がショート!山道や街中、ミニサーキットでは楽しそうですね。
反面、高速道路ではギア比をショートにするデメリットが目立ちそうです。
各ファイナルギアによるエンジン回転数の変化をみたところで、次は実際にファイナルを3.5から3.9に交換した時の様子を見てみましょう。
3.9のファイナルギアが組まれたデフに交換
ファイナルギアを交換するにあたって、
ヤフオクで3.9のファイナルギアに組み込み&オーバーホール済みのデフ一式を6万円程で購入し、
それをそのままそっくり載せ替えるという方法で交換しました。
届いたデフは上の写真の黒いものですが、とても綺麗に仕上げられていました。
あとはデフを降ろして3.9のファイナルギアが組み込まれた交換していきます。
デフを降ろす作業は以前デフマウントブッシュを交換した時に行ったので、2度目のデフ降ろし作業になりました。
デフマウントブッシュ交換時の記事はこちら⬇️
センサーとブッシュを移植する
デフを入れ替える際、センサーの移植とデフマウントブッシュの移植作業がありますが、
センサーはボルト2本外せば移植できるので難しい作業ではなかったです。
デフマウントブッシュはホワイトラインのものに交換していたためか、
コンコン叩いてやると外すことができ、こちらもスムーズに移植することができました。
載せ替えるデフにセンサーとブッシュを移植し、デフを乗せてデフオイルを入れたら完成!
デフごとの交換をいうことで、ファイナルギアを交換するよりはだいぶ簡単だったかなと思います。
今回、デフオイルはトヨタ純正のものを使いました。
(日産純正のデフオイルがアマゾンで高くなっていたため)
純正トヨタ ハイポイドギヤオイルLSD GL-5 85W-90 08885-00305 入数:4L×1缶 08885-00305
デフ交換完了!ファイナルギア3.9はどんな感じ?
こんな感じでファイナルギア交換作業を終えました。
実際にファイナルギアを3.5から3.9に交換して走り出すと、
走り出してすぐにギア比をショートにしたことによる軽快感を感じました。
今までよりもキビキビとZが走り、車が軽くなったような印象です。
しかし、ギア比がショートになったといっても、ギアチェンジが忙しくなるというようなことはありませんでした。
元々Z33のギア比がロングだったためか、ギア比をショートにした!という印象よりもむしろ、
これくらいが適正なギア比なんじゃないか?という印象の方が大きかったです。
特に峠では以前よりも確実に走りやすくなりました。
平均速度の低い街中では燃費の悪化やエンジン回転数が高くなることにより快適性が損なわれるといったデメリットも感じられず、
なかなかいい感じです。
ただ、以前は高速道路を走ると燃費が伸びていたのですが、ファイナルギア変更後は高速道路を走っても燃費が伸びなくなりました。
高速道路では燃費が伸びなくなった
2022年の年末に関東へロングドライブに行った際、2000kmほど走って平均燃費が10,8km/Lとまずまずの数字でした。
それまでは下道中心だったこともあって、ファイナルを3.5から3.9に変更してもあまり燃費が変わらないという印象でしたが、
そこから300kmほど高速道路に乗った時、以前なら10,8km/Lから11km/Lくらいまで燃費が伸びていたのですが、
ファイナル変更後は10,8km/Lから燃費が伸びず、10,8km/Lのままでした。
やはり予想していた通り、高速道路に乗ると燃費が伸びないというデメリットはあるのですが、それよりもキビキビとした走りのメリットの方が大きいかなと感じています。
ファイナル変更はいい感じ!今後はファイナル4.1や4.3も興味あり
以上!
Z33のファイナルギア変更レポートでした。
Zのファイナルギア交換はけっこうおすすめなチューニングです。
しかし悩むのはギア比の選択ですね。
僕は今回3.9にしましたが、4.1や4.3も気になっています。
4.3にすると高速道路を走った時の燃費が悪くなったり、デメリットの部分も大きくなるだろうけど、走りはより一層楽しくなるのかな〜?
とか、妄想が止まりません😄
現実的には今の3.9か4.1あたりが自分の走り方を考えると無難なのだろうと思っていますが、それでもファイナルギアを変更してみてよかったと思っています。
今後はLSDの入ったデフに変更してみたりもしたいところです。
Zを自分好みに仕上げていきたい!
うんうん、とてもわかりやすい説明でよく理解できました。タカアキさんのすごいところはなんといっても自分でカスタマイズできるところですね。探究心と自己解決力、バツグンです☝️