Z33のA/FセンサーとリアO2センサーを交換する!【関西エコ・アープ】

20年無交換のA/FセンサーとO2センサーを関西エコ・アープ製のものに交換する

今回は20年間、17万km走行の間一度も交換していないZ33のAFセンサー(空燃比センサー)とO2センサーを交換することにしました。

特にエンジン警告灯等が点灯しているわけではなく、調子が悪いとも感じていなかったのですが、

ちょっとした勘違いから交換することになりました。

 

Z33には排気系に4つセンサーが付いています。

フロント側のエキゾーストマニホールドに各バンク1つずつの計2個、

触媒にも各バンク1つずつ計2個で合計4つが装着されています。

 

Z33の初期型(2002年〜2003年あたり)のモデルでは、フロント側・リア側ともにO2センサーが装着されています。

2004年くらいからは、フロントにはより高性能なAFセンサーが装着され、リアはO2センサーとなっています。

 

私のZは2005年式の中期型でフロント側にはAFセンサーが装着されているのですが、

AFセンサー装着車と初期型あたりのO2センサー装着車では、点検する際の電圧が違ってきます。

今回私は間違ってO2センサー装着車の点検電圧を見ていたために、故障しているのではないかと思いセンサーを交換したのですが、

AFセンサー装着車とO2センサー装着車の点検電圧が違っただけで、特に故障ではありませんでした。

その辺の細かい話や、各センサー交換の方法や、交換する際に必要な道具などを紹介していきます。

 

AFセンサーとO2センサーの点検

AFセンサーとO2センサーを交換する前に、現在のセンサー類の動作状況を点検しました。

今回はTOPDONのOBD2診断機を繋いでAFセンサー(クウネンヒセンサー)とO2センサーの動作状況をチェックしました。

ABS警告灯をOBD2診断機で消去する【TOPDON AD600S OBD2 診断機】

2025年5月18日

OBD2診断機でチェックすると、空燃費センサーとO2センサーの動作状況を見ることができます。

それぞれの電圧をチェックすると、センサーが正しく動作しているか判断することができるのですが、

2002〜2003年式あたりのZに装着されているO2センサーとそれ以降に搭載されているAFセンサーとでは

測定値が異なってくるので注意が必要です。

 

2002〜2003あたりに搭載されているフロントO2センサーの測定値

フロントO2センサー

O2センサB1、B2

エンジン暖気後のアイドル時・・・約0.1~0.4V間で変化する

エンジン暖気後 約2000rpm時・・・約0.6~0.9V間で変化する

 

O2センサモニタB1、B2

エンジン暖気後のアイドル時・・・LEAN↔️RICHをゆっくり繰り返す

エンジン暖気後 約2000rpm時・・・10秒間に5回以上LEAN↔️RICHを繰り返す

 

リヤO2センサー

リヤO2センサB1、B2

エンジン暖気後のアイドル時~2000rpm時・・・約0~1V

 

リヤO2センサモニタB1、B2

エンジン暖気後 約2000rpm時・・・LEAN↔️RICHをゆっくり繰り返す

 

2004年9月~フロントAFセンサー(空燃比センサー)

クウネンヒセンサ1 B1、B2

エンジン暖気後 約2000rpm時・・・約1.4V~1.6V間で変化する

 

リヤO2センサーについては同じだと思います。

 

実際のOBD2診断機の画面はこんな感じです。

空燃費センサーの数値は異常では無いのですが、私が誤って初期型のO2センサー装着車の電圧と見比べていたため、

異常ではないかと思い、空燃比センサーを交換することになりました。

(O2センサーとAFセンサーでは測定値の基準が異なるため)

 

リア側のO2センサーについては、温まるまでは0.28V位で暖気が進むにつれて電圧が変化していたのですが、

これが正常なのかどうかわからなかったので、一緒に交換することにしました。

 

しかし、結果としては交換前のAFセンサーとO2センサーの値は異常ではなく、

センサーを新品に交換後もAFセンサー、O2センサーともに目立った数値の変化はありませんでした。

つまり20年間交換していなかったAFセンサーとO2センサーは特に壊れてはいなかったということですが、

今回は予防整備ということでよしとします(σ・∀・)σ 

 

今回使用した物

まずは今回使用したAFセンサーとO2センサーを紹介します。

純正のセンサー類は1つ50,000円ほどとかなり高額なため、今回は品質の良さそうな関西エコ・アープ製のセンサーを購入しました。

AFセンサーで1つ10,000円、2つで20,000円程度。

リアのO2センサーは1つ6000円、2つで12,000円程度の計32,000円程度でセンサーを購入しました。

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フロント側のエキマニに付くAFセンサーは左右共通です。

 

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リア側は左右で品番が異なるので、注意が必要です。

リア側は左用と右用をそれぞれ購入しました。

 

箱には、これからも、品質重視!と書いてありました。

丁寧なチラシも入っていて、品質は良さそうな印象を受けました。

 

O2センサーソケットは頑丈なものが好ましい

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O2センサーは22ミリのO2センサーソケットで取り外します。

しかし安物のO2センサーソケットではO2センサーの配線を逃がすための切りかき部分が開いてしまって

力が逃げてしまい、緩めることができません。

しっかりしたメーカーのO2センサーソケットを用意したほうがいいと思います。

 

今回使用した左側のO2センサーソケットは活躍したのですが、

右側のO2センサーソケットとグリップ部分が一体になっているものは、グリップ部分が短すぎて全く使い物になりませんでした😭

もう20cmくらい長ければ使えたかな・・・?

参考までに😄

 

フロントAFセンサーを交換する

まずはフロントのAFセンサーを交換していきます。

AFセンサーを緩める前にAFセンサーの配線をフリーにしておきます。

 

AFセンサーはエキマニにくっついていますが、配線はそこから上に伸びてエンジンルームの上あたりにあります。

AFセンサーは左右に1つずつ付いているので、配線も左右に1つずつあります。

 

運転席側のAFセンサーのカプラーは割とアクセスしやすいのですが、助手席側エアクリーナーのインテークパイプが邪魔になっていたので、

インテークパイプを外してカプラーにアクセスしました。

 

AFセンサーのカプラーは通常のものとは仕組みが違うので、取り外しの際は注意が必要です。

グレーの色のロックを押し下げてフリーにしてから抜くという言う感じで、通常のカプラーのようにどこかをつまむ事はありませんでした。

グレーのロックを解除することができたら、後は左右にカプラーを引っ張ると配線をフリーにすることができました。

 

配線をフリーにしたら、次は下側からAFセンサーを緩めていきます。

上側から緩める方法もあるようなのですが、今回は下側から緩めていました。

 

私はスピンナハンドルに15センチのエクステンションをつけて、アストロのO2センサーソケットで取り外しをしました。

フロント側のエキマニのO2センサーはエキマニ交換の際に一度外したことがあったので、そこまで力を入れずに取り外すことができました。

今回は下側から緩めと取り付けも行うことができましたが、センサーの固着具合によっては難しい場合もあるかもしれません。

 

私の場合は、フロントのAFセンサーを緩めるのはそこまで難しくありませんでしたが、

その後、センサーを外すのには苦労しました。

センサーの途中に結束バンドのようなものが付いているのですが、それが何とも手の入りにくいところについているので

先の曲がった長いペンチでやや強引に取り外しました。

結束バンドのようなものは、エンジンルーム上側からアクセスして取り外すことができました。

 

こちらが取り外したセンサーと新しいAFセンサーの比較です。

新しいAFセンサーには、あらかじめネジ部に焼き付き防止ペーストが塗られていました。

すごく丁寧ですね。

 

これまで使っていた純正AFセンサーはジャーマニーと書いていました。ドイツ製でしょうか。

コネクターの方には製造年月が書かれており、2005年の5月あたりに製造されたものだと言うことがわかります。

ちょうど20年使用してきたAFセンサーなので、交換するタイミングとしては悪くなかったかなと思います。

 

新しいセンサーを取り付けます。

Zの整備要領書によると締め付けトルクは45.0N・m [4.6kg・m]です。

関西エコ・アープの説明書では35~45Nmとなっていました。

40Nmくらいでもいいのかもしれません。

 

しかし、1度も外したことがなかった。触媒側のO2センサーは、ガチガチに固着していました。

初めはO2センサーソケットで取り外そうとしましたが、ソケットが開いてしまい舐めかけてしまいました。

 

そのため再利用はしない方向でO2センサーの配線をカットし、22ミリのメガネレンチをかけて緩めることにしました。

それでも緩まなかったので、フリーズルブと言う凍結浸透潤滑剤を使ったり、

最終的にはO2センサーの周辺をバーナーで炙って緩めることに成功しました。

 

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上の写真は取り外した古いO2センサーと新しいO2センサーの比較画像です。

古いO2センサーのほうはかなり舐めかけていますね。

途中で配線を切ってメガネレンチで緩めることにした作戦は非常に良かったと思います。

配線を切らずに剛性の低いO2ソケットで緩めようとしていたら更になめてしまってどうしようもなくなり、

結局触媒を外すなど余計な作業が増えたと思います。

 

古いO2センサーが外れたので新しいO2センサーを取り付けようとしたのですが、古いO2センサーが熱でかじってしまっていたようで、

触媒を取り付けるネジ穴がダメになっているのか、新しいO2センサーがすんなり入ってくれません。

 

このまま無理にねじ込むこともできますが、それではせっかくの新しいO2センサーのねじ山を痛めてしまうので

O2センサーねじ山修正ツールを使ってねじ山を修正することにしました。

 

商品仕様はこんな感じです。

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修正ツールに少し潤滑剤をつけてネジを回していくと、サビや汚れがきれいに取れます。

 

こうして、触媒側のネジ穴を綺麗にすることができました。

 

これでバッチリ🌟リア側のO2センサーも交換完了です。

 

リアのO2センサーは左右で色が異なります。

なお、写真は後ろ側から前方に向かって写したものです。

交換完了!

ということで、フロントのAFセンサーとリアのO2センサー計4つ交換完了しました!

といっても燃費やフィーリングは交換前と変わりはありません(σ・∀・)σ 

壊れていたら変化を感じることができたのかもしれません。

 

Z33のAFセンサーやO2センサーを初めて交換するときは、配線の取り外しやO2センサーを緩めるなど

難しい部分もありますが、一度自分で交換してしまえば今後またセンサー類を取り外す機会があった時でも

そう苦労することなく交換できるようになると思います。

 

初期の方のZ33とそれ以降では使っているセンサーが違うことも知れましたし、

そんなこんなで今回は良い経験になりました。

とりあえず異常がなかったようで一安心です。








 



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