今回はドアのデッドニングに挑戦しました!!
まずは、軽くデッド二ングについて説明します。
デッドニングとは?
デッドニングとは、ドア等の鉄板に制振材という共振を和らげるものを貼り付け、
ドア等に付いているスピーカーの性能を引き出してやるものです。
また、ドア内部に制振材を貼り付けることで、
ドアを閉めた時の音が上質になることもあります。
デメリットとしては、重量のある素材でできている制振材を貼り付けることによって
重量が増えてしまうことと、
制振材等の材料費及び作業にはコスト(お金、時間)がかかるということです。
しかし、私のようにただただ車をいじっているだけで楽しいという人にとっては、
やってみても楽しいかもしれません。
私がデッドニングを行うもう一つの狙い
私がデッドニングを行おうと思った主な理由は、
「車をもう少し静かにしたい」
ということです。
そのため、ドアだけではなく車全体のデッドニングを行う予定ですが、
それに先立ちドアのデッドニングを行うことにしたのです。
Zという車は、トルクもあって空気抵抗も少なく、高速走行時の安定性も良いので
高速道路のクルージングが得意ですが、
いかんせんロードノイズ(走行路の騒音)が大きいです。
最近の車は軽自動車であっても質感の高い車もあり、
そういった車と比べると、Zはうるさく感じてしまいます。
走行中の余計な音は疲労の原因にもなるので、静かにしたいと思ったのです。
こうした車を静かにする作業は、静音化と呼ばれています。
それでは作業を行なっていきます。
ドアのデッドニング作業
ドアのデッドニング作業を行なっていきます。
なお、内張の外し方など詳しく説明されている方のページがありますので省略させていただきます。
![](https://t-style.xyz/wp-content/uploads/2018/11/DSC9136.jpg)
これは内張の内側の写真です。
Zの内張にはシンサレートという吸音材が使われていますね。
シンサレートには吸音、断熱などの効果があるので、ドアの内張にはうってつけの材料です。
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デッドニングや静音化においては、
こうしたメーカーも採用しているような実績のある材料を用いることもあります。
![](https://t-style.xyz/wp-content/uploads/2018/11/DSC9139.jpg)
これは内張を外した状態のドアです。
Zはサービスホールと呼ばれる、サイドガラスを脱着したりする時に作業するための穴が
鉄板で塞がれています。
車種によってはサービスホールがビニールで塞がれているものもありますが、
Zはしっかりとした作りになっています。
ドアの鉄板に開いてある穴もシールで塞がれていて、しっかりとした作りに見えます。
この鉄板を外していきます。
外周のボルトはドアと鉄板を固定するためのボルトで、
下側のナット2つと上側のワッシャ付きのボルトはガラス保持用のものです。
中央付近のボルト3つは、パワーウィンドウ関連の部品を固定しています。
![](https://t-style.xyz/wp-content/uploads/2018/11/DSC9142.jpg)
ドア内部に制振材の貼り付け
私はガラスを外さずに作業を行いました。
ドア内部の鉄板に制振材を貼り付けていきます。
この時、制振材を貼り付ける前に脱脂を行います。
そうしないと制振材がうまく張り付かないことがあります。
脱脂の際は、ブレーキクリーナーやシリコンオフ等、油分を落とせるもので綺麗にします。
今回ドア内部に使用した制振材はレアルシルトというものです。
4枚で7,000円程度で、今回はドア2枚でレアルシルトを3枚使用しました。
制振材は他に日東電工のレジェトレックスというものがあり、そちらは安価です。
しかしレアルシルトの方が少し作業性は良く、見た目もブルーでちょっとかっこいいかな?笑
レアルシルトは作業性、耐熱温度が高いという他にも、ドアのデッドニングに適した素材になっているようです。
貼り付け方に関しては、ドアを叩いてよく響くところに重点的に制振材を貼り付けました。
作業後に思ったのですが、ドア内部のサイドビームと呼ばれている棒状の部品と内部の鉄板を
制振材で張り合わせてやるように施工してやれば良かったかな、と思いました。
![](https://t-style.xyz/wp-content/uploads/2018/11/DSC9146.jpg)
初めはドア内部だけに制振材を貼り付けて内張を戻したのですが、
スピーカーから出る音も、ドアを閉めた時の音もあまり変化を感じられませんでした。
そのため、もう一度内張を剥がして外側の鉄板にも制振材を貼り付けることにしました。
その結果、やはり外側の鉄板にも制振材を貼った方が、
ドアの閉まる音が良くなったような気がします。
ただし、音質の変化については感じ取ることができませんでした。
ドアデッドニングしたことによる音の変化について
運転席側のドアデッドニングが終了したので、デッドニング未施工の助手席側ドアと音楽を聞き比べてみました。
比べ方は、車載デッキの左右バランスを調整し、
初めにデッドニング後の運転席側スピーカーのみ鳴らす設定にします。
次に、デッドング未施工の助手席側スピーカーのみ鳴らして音を聞き比べてみました。
すると、私にはデッドニング前後による音の違いが分かりませんでした… …!!
かなり前に、家にあるスイフトという車で同じ実験をした時は、
ちゃんと音質が変わったことを感じ取れたのですが… …。
Zのもともとのドアの作りがよかったために、違いが出にくかったのが、
私のやり方があまり良くなかったのか、
スピーカーとデッドングとの兼ね合いなのか、何なのかは私には分かりません。
デッドニング後のドア開閉音の違いについて
デッドニングのドア開閉音は、少し変わったように思います。
音質は同じですが、ドアを閉めた時の共鳴音がほんの少し短くなったような気がします。
微妙な違いですが、感じ取れるものです。
ウーファーのデッドニング
![](https://t-style.xyz/wp-content/uploads/2018/11/IMG_8889.jpg)
続いて、運転席後ろにあるウーファーのデッドニングも行いました。
ちなみに、リアスピーカーについてもデッドニングを行いましたが、
全く違いが感じ取れなかったので割愛します。
こちらのウーファーは、BOSEサウンドというオプション装着車に標準で付いているものです。
これは飾りではなく、ちゃんと低音を鳴らしてくれるので気に入っています!!
低音を強調するようにセッティングすると、シートの背面に低音を感じ取れます!!
欲を言えば、助手席の後ろ側にも装着して、
助手席の人にも低音を楽しんでもらいたいところです。
![](https://t-style.xyz/wp-content/uploads/2018/11/IMG_8892.jpg)
ウーファーを外します。
といっても、通常ならば内張がついているのでこうすんなりとはいきません。
私のZは軽いドンガラ状態(内張がついていないこと)なので、アクセスが簡単です。
私がデッドニングをする理由は車を静かにすること、つまり静音化が主な理由なのですが、
それならば外してある内張を戻せばいい、ということも言えます。
しかし、内張を戻したところで、対して静かにはなりません。
Zは根本的に、静かな部類の車ではないのです。
ウーファーを外したところには、分厚い吸音材と遮音材が一体になったものが敷かれています。
それをどかすと写真の状態となります。
とても広大なスペースがそこにはあります。
このスペースを見るともっと有効活用できなかったのだろうか、と思わずにはいられません笑
![](https://t-style.xyz/wp-content/uploads/2018/11/IMG_8896.jpg)
制振材を貼り付けました。
作業した自分で言うのも何なのですが、素人の作業という感じがしますね。
ウーファーのところには、レジェトレックスとオトナシートという制振材を使いました。
オトナシートはカットも簡単で、貼り付けもイージーです。
その代わり粘着力が弱いように感じたので、粘着力が必要な箇所にはレジェトレックスを使いました。
こうした制振材を使う時は、アルミテープなどで補強してはがれにくくしてやるという技もあるようです。
制振材が剥がれてしまうと、制振できなくなってしまうのでしっかり貼り付けるということは重要なのですね。
![](https://t-style.xyz/wp-content/uploads/2018/11/IMG_8900.jpg)
助手席の後ろ側の空間も作業しました。
少し上手になったように見えますね。
吸音材の貼り付け
![](https://t-style.xyz/wp-content/uploads/2018/11/IMG_8897.jpg)
その後、エプトシーラーという吸音材を貼り付けました。
聞きなれない名前ですが、この材料はスポンジのような素材で、軽量です。
断熱、防音などの効果を持っています。
カットしやすく、貼り付けやすく、軽量なのでとても使いやすいです!!
エプトシーラーの厚みは10mm、5mm、3mmとたくさん種類がありますが、今回は5mmの厚さをチョイスしました。
遮音材の設置
![](https://t-style.xyz/wp-content/uploads/2018/11/IMG_8898.jpg)
制振材となるレジェトレックス、オトナシートの上に
防音効果のあるエプトシーラーを貼り付け、
その上に防音、遮音効果のあるエーモンのロードノイズ低減マットを敷きました。
普段あまり聞かない単語ばかりで、新しい語学を勉強している気分になります・・・。
後は戻して完成です。
ウーファーデッドニングの変化
ウーファーデッドニング後の変化についてですが、
少し音質が変わったかな?という気がしました。
一番違いを感じたのは、ベースの音が一音一音はっきり聞こえるようになった気がする・・・、というものです。
少なくともドアのデッドニングよりは違いを感じることができました。
しかし、デッドニングをしたから必ずしも良くなるとは思わず、
オーディオはあくまでバランスが重要なのだなぁと感じました。
また、好みの音というものもあるでしょうし、難しいですね。
しかし今回の主な目的は、車の静音化です。
静音化の効果について書いていきます。
デッドニングによる静音化
デッドニング後に走ってみました。
すると、明らかに静かになっています。
あれだけ色々作業したので、静かになるだろうとは思っていましたが、
きちんと効果が出て嬉しい限りです。
ただし、静かになったと言っても、まだまだ最近の車には遠く及びません。
今後はむき出し状態のトランクルーム(ラゲッジルーム)の静音化を進めていきたいと思います。
今回は初めて使う材料が多く、戸惑うこともありましたが
デッドニング作業について少し詳しくなれたので良しとします。
今回使用したデッドニングの材料
制振材
・レアルシルト
・レジェトレックス
・オトナシート
吸音・防音材
・レアルシルトディフュージョン(スピーカー裏に貼ることで音質向上を目的とする吸音、拡散材)
・エプトシーラー
吸音・遮音材
・エーモン ロードノイズ低減マット
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