白川郷へ【岐阜】

昨日は体の調子が今ひとつで、50kmしか進まなかった日でした。
今日の朝は、休館日の道の駅からスタートです。
一度おしっこのために深夜2時くらいに目が覚めたのでトイレに行きました。
明かりの無い建物の裏にテントを設営したため、
真っ暗でライトを持ってトイレにいくほどの暗さでした。
自分がどこを歩いているのかさえ分からないような感覚です。
トイレからの帰り道、近くの川沿いが
「ボウッ」
と光るのが見えました。
なんだ!?
と思いよくよく目を凝らしてみると、
蛍の光でした。
生き霊かと思ってびっくりしてしまった。
ひょっとしてテントの中に誰かいたりして・・・!?
などと余計な事を考えてしまいましたが、
誰もいませんでした。
いやほんとほんと、
真っ暗な中で人気のないところでの野宿は怖いものです。
僕はそれならまだ、トラックがエンジンをかけてアイドリングしてくれていたほうが
安心して眠れる方です。

 

 

そんな夜を過ごして朝になりました。
今日はよく晴れてはいますが、
午後からは雨の予報のようです。
ここ最近からスマホで天気予報を見るようになりました。
四国一周した時は一度も天気予報を見ることはありませんでした。
何故なら、私は晴れ男なので雨など降るはずがないと思っていたからです。
しかし雨は降りました。ふられました。
それで痛い目にあったため、天気予報アプリなるものをインストールし、
男らしくもなく、
毎朝その天気予報を元に1日の行動スケジュールを立てるようになったのです。
今日は朝の内は晴れているので、
朝早くから出発して、雨が降る午後にゆっくり休憩しようと思い、
朝5:25分には出発しました。
昨日とは違い、今日はなんだか調子がよさそうです。
昨日の晩にタンパク質を重点的に摂取したおかげがあったのでしょうか。
筋肉の栄養になっているのかな?

 

山深い道なので警戒はしていましたが、
やはり自転車には辛いアップダウンのある道でした。
また、トンネル内は大型車の行き違いが困難な道もあったりして、
大型車が行くのをやり過ごしてからダッシュでトンネルを駆けて行くという、
スリリングな走行も含まれました。
途中、片側工事中だったので信号が設置されていました。
あと何分で青に変わるとか、そういうものです。
私は青になった瞬間にスタートしたのにも関わらず、
途中で対向車がやってきます。
そう、自転車だと遅すぎて指定時間内に工事中の路線を通過できなかったのです。
これは致し方ありません。
私のせいでも道路工事者のせいでもないでしょう。
こんな道を自転車で通る人がいるというのは、想定の範囲外なのでしょう。
実際、今日自転車で走っている人をまったく見かけませんでした。

道中には野生のモンキーがいました。
モンキーだらけです。

穏やかな湖には、雲が反射しています。
この写真の右の方に軽トラが写っているのが分かるでしょうか?
とても大きな湖なのです。
この辺で私は伸びてきた爪を切ることにしました。

 

 

 

実況A「おおっとç選手、フロントバッグから何やら取り出しましたねぇ」
実況B「あれは、徳島の100均一で購入した爪切りですね。どうやら爪を切るようです」
実況A「どうやら切り終わったようです。指の関節を曲げていろんな角度から切り具合をチェックしていますね」
実況B「爪は土に還しているようですが・・・、あぁっと!?なにやらタカアキ選手、地面を覗き込んでいます!」
実況A「カメラさん、覗きこんでいる先をズームにできますか・・・・」
実況B「切った爪を、アリが運んでいるようですねぇ!」
実況A「もう一度タカアキ選手にカメラを戻してみましょう」
実況B「笑うていますね」
実況A「わろうていますね」
実況B「とても満足げです!」
実況A「しかしアリはそんなものを巣に持って帰って怒られないのでしょうか?どこでそんなもん拾ってきたん!とうちのオカンならいいそうですが」
実況B「タカアキ選手も同じことを考えているかもしれませんねぇ」

 

爪を切った後は、白川郷へ。
この辺の小学生がよく挨拶をしてくれて、
対向車線の歩道から
「おはようございます!」
と挨拶をしてくれた。
中学生はというと、僕を見てびっくりしていたけど、
僕からしたらこんなところに学校があるのがびっくりだけどね!
スクールバスに乗った学生も、みんなこっちをみていた。
そりゃ、いつもの通学路にチャリンコ乗った人がいたら、目立つよなぁ。
そして一路、白川郷へと入って行く。
この辺りは一般車は入れないようになっている。
でも自転車は、OKのようだ。
そもそも自転車で来る人は少ないようだから、例外という感じかな?
多くの人は車やバスを駐車場に止めて、そこから徒歩で観光するというスタイルのようだった。

白川郷は、山と綺麗な川に囲まれた自然豊かな集落だ。

ここ白川郷は、ひぐらしのなく頃にというアニメの舞台となった場所だ。
アニメでは雛見沢(ひなみざわ)という名称が付けられている。
僕は10代の頃にひょんなことからひぐらしというアニメを見たのだが、
そのアニメはホラー要素やミステリー要素、恋愛要素などの多くの魅力に溢れた作品であったが、
僕にとっては怖すぎる内容だった。
ココイチ風に怖さを10段階で表すとするならば、
僕にとっては名探偵コナンでさえ3こわに該当する。
黒い棒人間が出た時には怖くてチャンネルを変えてしまうほどだ。
そんな僕だから、ひぐらしの怖さはゆうに10越えだ。
その時バイト先が同じだった子もひぐらしが好きで、
ひぐらしのゲームを貸してくれたのだが、
これが怖くて(でもおもしろい)
布団を被りながらプレイしていた笑
でも、唐突に画面が赤い文字だらけになったりした時は、
本気でコントローラーを投げ出したほどだ笑
それでも怖いだけじゃなくて続きが気になってしまうという、
ミステリー要素や、
時にはほのぼのしてしまう要素もあるのがこの作品だ。
その時は、白川郷という実在の場所がモデルになっていたとは知らなかったが、
実在しており、聖地巡礼という実際にその作品のモデルになった場所を訪れる人たちがいると聞き、
私もいつか行けたら行って見たいと思っていた場所だ。
だから、アニメで見ていたこの光景を実際に見ることができて感激した次第である。

この場所はアニメで登場した舞台で、聡子という子の家だそう。

 

これがその元となったものだ。
これを見てファンの人は、
「聡子の家だ!」
となる訳だ。
私もなった。

これは前原くんという男の子の家だ。(アニメ版)

 

これも、実際に道の駅白川郷の裏にある建物だ。
アニメを知らない人でも、
あっ!同じ建物だ!ってなるでしょう?
アニメを見た人は、その作品への思い入れが強い分、
見つけた時の喜びも大きくなるんだね。
聖地巡礼に出かける人の気持ちもよく分かった。
こうして聖地巡礼に出かける人が、
地元の人に迷惑にならなければ、地域の活性化にもなるし、
よりアニメの愛情も増すことだし、実在の場所をアニメに使うのはいいと思う。

アニメの舞台にもなっている神社にもお参りした。

楽しませてもらった白川郷にお金を落とそうと、
豆腐と甘酒を購入した。
豆腐についてはそれほど詳しいわけではないので何とも言えないが、
甘酒については、市販のものよりちゃんとした?少し値が張るものの方が断然おいしいなと感じる。
こういう甘酒は大好きで、ついつい買ってしまう。
豆腐のほうは白だしで味もしっかりつけられていて、そのままでもおいしかった。
豆腐は低カロリーで高タンパク、カルシウムも含まれているとのことで、
今後も積極的に食べていきたい!

 

カフェにも立ち寄ってコーヒーをいただくことにした。
旅費を安くあげたいのであまり立ち寄ることはないカフェだが、
白川郷がとてもきれいだったので立ち寄る気分になったのだ。

ウッディな店内でアイスコーヒーを頂いた。
このお店ではトンネルの写真集と白川郷合掌造りの写真集を見た。
白川郷の独特の家屋の形状は、合掌造りと呼ばれている。
それは豪雪地帯にある建物にとって自然な落雪を促すために
急斜面となった茅葺(かやぶき)の屋根が
人々が合掌する様に似ていることから名付けられたのではないかと推測されている、とのこと。
茅葺の屋根はその本によれば、30年に一度取り替えを必要とするみたいで、
その際は村人が協力しあって交換作業をするとか。
昔は秘境とされていた白川郷も、道路の発達により観光客が増え、
今日見た限りでも日本人よりも外国人観光客の方が多いほどの賑わいとなっていた。
こうして、本を読みながらコーヒーを頂くというとてもいい時間を過ごすことができた。

 

それからは、高山という街に向けて走って行く。
雲と空のコントラストははっきりしていて、
夏を予感させる入道雲も、
もうすぐはっきりと見られそうだ。
今日はYUIのsummer song ばかり歌っていた。
ギターでも弾けるようになりたいな!

洞穴の隅からは水が滴り落ちていた。
このあたりは水がきれいだから、
滴り落ちる水を見ると浴びたい!とさえ思ってしまうほどだ。
この付近ではちびっことその父親に
「頑張ってください!」
と言われたほか、
下校中の中学生と挨拶を交わしていたところ、
「かっこいいな・・・」
と言われてしまった!
この地域大好き

しかし結局、高山まで行くことはせず、手前の道の駅に泊まることにした。
理由としては、これまで110km程度走行したものの、
目的地は40km先である。
そして夕方になってしまったということで、
今日は無理せずに休み、明日高山の街を目指すことにした。
晩御飯は菓子パンと豆腐とビールだ。
どんな組み合わせじゃ。

 

 

ご飯を食べていると、トラックの運ちゃん同士話ししているのが聞こえた。
どうも、この辺にあまりにもコンビニがないから、
どの辺にコンビニがあるか、聞いているらしい。
その後一人の運ちゃんがやってきて、
この自転車で日本一周!
すげーな!
いい自転車なんだ!
ん・・・?そうでもないな?
あぁ!これはお父さんが乗ってたやつなんだね!メモリアル的な?
と言って去って言った。
面白い人だ。
その後私はトイレに行くと、
またもや別の、トラックの運ちゃんがいた。
その運ちゃんは私を見るなり、
おじさん「今からコンビニ行ってくるけど、なんか欲しいものあるか?」
と尋ねてきた。
先ほどコンビニを訪ねていた方の運ちゃんのようだ。
僕は
「うーん、ビールがいいな」
そう言った。
さっき二本飲んだけど、まだ夕方だし飲み足りない気がしたのだ。
おじさんは
「銘柄は何がいい?」
と聞くから、
「あれ、おじさんのトラックかな?コンビニまで一緒に乗って行くよ!」
と言って、おじさんとコンビニに行くことにした。
おじさんはたぶん、話し相手が欲しかったんじゃろうと思って、そうした。

 

そうして私は大型トラックの助手席に!
日本全国どこでも行くという、ベテランドライバーのおじさん。

おじさんは、紆余曲折ありながら、
トラックの運ちゃんをしているらしい。
人の上に立つのがどうも苦手だと、話していた。
息子さんは成人して、自転車にはまっているそうだ。
でもトラック乗りからしたら、自転車は邪魔だと言っていた。
車道を走らないけんようになったとはいえ、
車道1車線まるまる使うように走られたら困るらしい。
端の方を走っているんならまだしも、とのこと。
たしかにそれはそうだな。
おじさんは仕事で900kmくらい、1日そこらで下道を走ることもあるそうだ。
それだけ長い時間集中力は続かない。
だから自転車も、トラック等大型車に配慮した走行もするべきだろう。
いくら法で自転車は車道を走るようになっているとはいえど、
実情はそれに追いついていない。
大型車に配慮した走行は、自身の安全にも繋がるのだから、
今後はより安全な走行ができるようになろう!
そう思った。
お互いのためなのだ。

そしてビールを2本とちくわを買ってもらった!
おじさんに遠慮して、発泡酒にしておいた!
けど今日はお酒をたくさん飲んだから、明日起きられるかなぁ?
おじさん、ありがとう!

 

 

この先一週間雨予報です🤔

 

◆Next







 



2 件のコメント

  • 白川郷いいとこやんなー♪
    聖地巡礼も!
    あの山々を越えて行ってると思うとすごいわー!でも景色も良いし、空気も澄んでて気持ち良さそー♪

    • わらくんこんにちは(^^)
      白川郷いいとこですね!
      とても気に入って、しばらくのんびりしていました。
      標高が少し高いので、涼しくてよいです!
      しかし今日は雨のため、寒いです(°▽°)

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