開きづらいリアハッチを一発で開くようにする方法
最近リアハッチを開けるためにリアハッチオープナーを押しても一発では開かなくなりました。
そのためリアハッチオープンボタンを押したに片手でリアハッチを上に上げながら、もう一度ボタンを押すと言う感じで2段階操作しないとリアハッチが開かなくなりました。
僕のZも製造から20年経ってリアハッチを開けるときに機能するリアハッチスプリングがヘタってきているようです。
リアハッチのスプリングはリアハッチを閉じている時、常に縮んでいる状態のためヘタりがきてもおかしくないですね。
リアハッチダンパーを交換しても症状変わらず
最近リアハッチのダンパーを交換したのでこの現象が改善するかと思っていたのですが、
リアハッチダンパーを交換してもリアハッチのボタンを押したときの1発目で引っかかる症状は変わりませんでした。
ということで、リアハッチのボタンを押したときにリアハッチを持ち上げる役目を持つ部品『リアハッチスプリング』の改善をすることにしました。
リアハッチスプリングについてはZ33オーナーで困っている方が多いようで、
様々な方法で改善されているようでした。
このページでは、Z33のリアハッチスプリングの改善方法と僕が実際に行った作業について書いていきます。
リアハッチスプリングの改善方法
リアハッチスプリングの改善方法には様々な方法があります。
主な改善方法は以下の通りです。
1.スプリングとゴムブーツの間にワッシャーなどを入れて全長を長くする or スプリングが当たるところにスペーサーをつける
2.スプリングを社外の強化品に交換する
3.純正で強化されているVer.ニスモスポイラー付き車用の部品に交換する or 社外強化品に交換する
このように様々な方法がありますが、今回は1の方法で作業を行いました。
2と3に方法についても解説していきます。
リアハッチスプリングの取り外し方
まずはリアハッチスプリングを取り外していきます。
リアハッチスプリングは工具を使わずに簡単に取り外すことができます。
リアハッチを開けたところのダンパー上側の近くにあるものがリアハッチのスプリングです。
リアハッチスプリングの根元のプラスチックの部分をつかみ回していくと外れるポイントがあるので外します。
1.スプリングとゴムブーツの間にワッシャーなどを入れて全長を長くする方法
リアハッチスプリングの改善方法は様々ありますが、まずは1番簡単なスプリングとゴムブーツの間にワッシャーを入れる方法について解説します。
リアハッチスプリングを取り外し、ゴムのブーツカバーを外すとこのような感じになります。
なお、ゴムのブーツは簡単に取り外すことができます。
そうしたら、ブーツ内に適当な大きさのワッシャーなどを入れてリアハッチスプリングの全長を長くします。
今回はオイル交換の時などに使用するドレンボルトワッシャーを使いました。
外形が20ミリ厚さは1枚あたり1.5ミリです。
使用するワッシャー等は特に指定があるわけではないので適当なもので良いと思います。
こういったワッシャーを使う際の利点として、ワッシャーの枚数を調整することでリアハッチの開き具合を調整できるという点があります。
今回は1枚入れただけだと力が弱かったので2枚入れてみました。
今回はお試しでバネの中にもワッシャーを仕込んでみた(ただし効果なし)
今回はリアハッチスプリングを分解してバネの方にもワッシャーを仕込んでみました。(分解方法については後述します)
こちらには先ほど使用したガスケットと違うサイズを使用しました。
[サイズ:外径×内径] 20mm×12mm
[厚さ] 1mm
これを1枚入れました。
これによってスプリングにプリロードをかけてバネの力を強くするイメージでしたが、結果としては何も変わりがありませんでした😭
そのため、バネを外したところにワッシャーを仕込む方法はお勧めしません。
後で書きますが、分解した場合はバネそのものを強化品に交換することをお勧めします。
今回はバネを外したところに1mmのワッシャを仕込み、ゴムブーツの中に1.5mmのワッシャーを2枚いれました。
するとこのように全長が長くなります。
これによってリアハッチを開けるボタン押したときにリアハッチが持ち上がる高さが増えて開きやすくなります。
⚠️注意点としてはワッシャーを入れすぎると、ブーツを元通り装着するのが難しくなりますので、ほどほどにするのがいいと思います。
⚠️バネを外したところにワッシャを仕込む方法については効果がなかったのでおすすめしません。
追加でボディ側にもスペーサーを貼り付け
リアハッチスプリングにワッシャーを入れてリアハッチの開き具合はだいぶ改善されました。
しかし、百発百中でリアハッチがすんなり開くという感じではなかったので、追加の対策としてリアハッチスプリングが当たるボディー側にスペーサーをつけることにしました。
使用したのは1mm厚のドライカーボン板です。
両面テープで貼り付けたので1.5mm程度の厚みになりました。
Wh-shop-CFRP 3K カーボン ファイバー プレート シート 100mm x 300mm x1.0mm 100%炭素繊維 積層板 カーボ...
これを加工していくのですがドライカーボンのためべらぼうに素材が硬く加工するのが大変でした。
金属加工用のニッパーでは切断することができなかったのでプラスチック切断用のニッパーを使用してカットしたのですが、なんとニッパーが折れてしまいました😭
ドライカーボン恐るべしですね。
もちろんドライカーボンでなくても適度な厚みのあるものであれば何でもいいです。プラスチック板などでもいいと思います。
スペーサーをボディー側に取り付けることで、その分リアハッチを開けたときにリアハッチが高く開くようになります。
ボディー側にスペーサーをつける場合はリアハッチスプリングブーツ内にワッシャーを入れる時と違ってブーツに負担がかからないと言うメリットがあります。
リアハッチスプリングのブーツ内にこれ以上ワッシャ等を入れられないと言う時は、ボディー側にスペーサーをつけるのも1つの手だと思います。
2.スプリングを社外の強化品に交換する方法
次は純正リアハッチスプリングのバネ自体を別のものに交換する方法を書いていきます。
リアハッチスプリングをブーツと分離させてから上の写真のようなバルブコンプレッサーや2つ爪のギアプーラーなどを使用してバネを縮めていきます。
分解に関しては工具を使わないと厳しいと思いますφ(.. )
今回はバイク用に使っていたバルブスプリングコンプレッサーを使用
バネを縮めていくとこのようにクリップが見えるので、クリップを取り外して分解します。
そして中のバネを社外の強化品に交換することで、より力強くリアハッチが開くようにすると言う方法です。
リアゲートリフトスプリング改造(小鉄仮面さん / みんカラ)
バネを強化品に交換することでかなり改善されるようですし、費用的にもそれほどかからないので良い方法だと思いますd(^_^o)
3.純正で強化されているVer.ニスモスポイラー付き車用の部品に交換する or 社外強化品に交換する
あとは、リアハッチスプリング自体を交換する方法についてです。
Verニスモや380RSといった純正でリアウィングが装着されているZ33には標準車より強化されたリアハッチスプリングが採用されているため、
その部品に交換することでリアハッチの開き具合を良くできます。
品番は
HZ441-1A30C
で、2025年12月現在の価格は1つあたり¥4,728(税込)です。(モノタロウHPより)
これに交換すると部品が新品になるというのもいいですね。
しかし重たいリアスポイラーを付けている車などではこれでも不十分な場合があるかもしれませんが、
その時は1のやり方でさらにワッシャーやスペーサーを追加することで好みの開き具合にできると思います。
しっかりリアハッチが開くようになりました!
今回は最も簡単なブーツ内にワッシャーを入れてリアハッチスプリングの全長を長くすると言う方法に加えて、
ボディー側にスペーサーをつけることでリアハッチがスムーズに開くようにしてみました。
作業の結果は上上で、作業前と比べるとかなりスムーズにリアハッチが開くようになりましたd(^_^o)
![]() |
![]() |
上の画像は閉じた状態とリアハッチのボタンを押した時の画像ですが、
ボタンを押すとバンパーとハッチの間に指が入るくらいの隙間ができて、引っかかることなくスムーズに開くようになりました。
これでばっちり改善できました👍











コメントを残す