深夜を駆けて行く【東京】

昨日はとにかく暑い1日だった。
自転車のボトルホルダーに置いてある水は、まるでお湯のように暑くなり、
飲んでも体の渇きが癒える感じはしなくなっていた。
昨日も暑くてプールにいって、夜はスーパーに立ち寄った。
今はサッカーW杯をしているためか、スーパー内の音楽も日本代表行進の時の音楽がかかっている。
私はお惣菜売り場へと向かう。
さながら半額のお惣菜をGetする日本一周チャリダーの日本代表のようでした。
この日はお酒と、おにぎりとお弁当を購入し、
お弁当についてはスーパー店内に設けられていたイートインスペースにて食べました。
お弁当の空き殼はかさばるので、イートインスペースで食べて容器はすぐに捨てれば、
ゴミをいつまでも持って運ぶ必要もなく、楽なのです。
それから寝床を探しに行きます。
道の駅で寝ることにしました。
ここの道の駅は24時間解放の休憩室がありましたが、先客のおじさんがいたために
私は外でテントを張って寝ることにしました。
何故なら、寝ているところに入って行くとおじさんを起こしてしまうし、
休憩室はそれほど広いスペースでもなかったため、
寝苦しいだろうとも思ったためです。

 

次の日の朝。
昨日は0時頃に眠りについたため、4時間程度しか眠ることができませんでした。
それでももう、朝の5時頃だというのに道の駅の人は野菜をお店に運んでいたりと、
着々と開店の準備を進めていました。
このままテントを張っているのも迷惑なので早々に撤収し、
トイレにいきます。
朝の、おしっこタイムです。

するとトイレの通路にツバメのちっこいのがいました。
昨日はいなかったはずだが・・・?
上を見てみると、ツバメの巣があります。
なるほど、あそこから落ちてきたんだな、お前は。
どうも、鳥の世界では弱い個体は巣から落とされる、
という話もあるそうです。
ツバメの世界では、親から餌をもらう時の争いの時に巣から落ちてしまうやつがいるんだとか。
あとは、ここのツバメの巣は見た目からして小さかったので、
雛がある程度成長してくると、定員オーバーのような状況になったのでしょう。
ツバメの親は、ツバメの雛をくわえて巣に戻すことはできないようです。
雛を加えたまま飛べるほどの力はありません。
するとこの雛はかわいそうですが死んでしまいます。
まぁ私には知ったことではありませんが、
このままトイレの通路の真ん中にいると、
うっかり人に踏まれてしまいそうです。
それでは、踏んだ人も気が悪いと思ったので巣に戻しておきました。
ツバメの雛は簡単に捕まえられます。
でも捕まえると手の上に乗って、そのまま大人しくしているので連れて帰りたくもなりますね。
私はそっと元いたであろう巣に戻しておきました。
小さな巣の下には、受け皿のように発砲スチロールでつくったお手製の巣もありました。
ひょっとしたら、日頃からツバメの雛が落っこちていたのかもしれませんね。
じゃあな!ツバメよ!
生きるか死ぬかは知らんが、達者でな!

そして今日も走り出しました。
歩道には、夏が近いこともあって草が多い茂っています。
この写真はまだましなほうで、
歩道があるのかどうかさえ分からないほど草が茂っている歩道もあります。
これほど自転車で走りにくい国に、サイクリストの聖地があるというのが気に入りません。
サイクリング好適地くらいなら納得できますが・・・。
まぁ恋人の聖地くらいの感覚なんでしょうか。
それでも、車道はトラックが推定80km/h程度で飛ばしていきます。
朝の空いた国道は、レースをするかのように車が飛ばして行きます。
しょうがなく歩道を、
ナゾノクサのはっぱカッターを受けながら進んで行きます。
今日も、暑い。

ずいぶん街に入りました。
埼玉県に入っています。
しかし今日は暑く、朝8時から1時間30分程度マックにて過ごしていました。
睡眠不足なのか、体がだるくて眠いです。
時刻は9時30分になり、近くの図書館が開くようでしたので
図書館へと向かいました。

 

 

図書館では、開いたばかりだというのに住民がおのおの本を楽しんでいます。
中には、早速寝ている人もいますが、
私も半分は寝に来たのが目的なので今日は何も言うことができません。
私は自転車の雑誌や、カメラの雑誌、あとは写真集などを見て過ごしました。
寝ようと思っていましたが、あまり寝ることもなく、
純粋に図書館を楽しむ男がそこにいました。
私は奥さんができたらこう言うのです。
「あら、休日の午前中だというのに早起きして・・・どこに出かけていたの?」
「あぁ、昔を思い出してちょっと自転車で街の方にね・・・。すると図書館を見つけたんだ。だからそこでゆっくりと本を楽しんでいたよ」
「まぁそうなの、すてきね」

 

お昼頃まで走っていました。
車道とは別に、曲がりくねった歩道が整備されている場所を走りました。
木々を避けて舗装されているみたいで、
このように曲がりくねった舗装路になっているみたいです。
でもこれが意外と面白い道で、スラロームをするように駆け抜けて行きます。
中には、ショートカットする道ができていたりして、中々楽しい道でした。
しかしここでも気だるさがあり、私はマックに再び寄りました。
結果として、13:00から16:00頃までの3時間ほどを過ごしました。
熱中症のような症状です。
水分、塩分ともに補給を心がけていましたが、
睡眠不足がいけなかったのかもしれません。

 

夕方になり、コストコを見つけました!
我が地元岡山には、コストコもイケアもありません。
コストコは、入り口と出口がシャッターのようになっているんですね!
そして、馬鹿でかいカートを押した人々が入って行きます。
出口からは、その馬鹿でかいカートに馬鹿でかい何かを積んで出て来ます。
アメリカンな雰囲気ですね。
早速私も自転車を停めてはじめてのコストコデビューを飾ることにします。
コストコなんて名前しか聞いたことがないという人のために、
しっかり私が体験したことを伝えて行くのです。
「ちょうど水を切らしているから・・・、水でも買おうかな?」
入り口に入ろうとすると、店員さんに
「カードをお持ちですか?」
と聞かれる。
「いっいや、持ってないです・・・」
そう言うと、店員さんは
「カードをお持ちでないと入店できませんので、まずはあちらでカードの発行をお願いします」
と言う。
そうなのか。コストコは会員証みたいなのがないと店内に入ることすらできないらしい。
さっそく店員さんの言う”あちら”に行ってみるが、どちらなのかわからない。
(えぇっと、カードを・・・、どこでつくるんだ??)
その間も店内に出たり入ったりする、カートを押した人たち。
あぁ、田舎者にはおえん!
ええもん!
帰るもん!笑
二度とこない!コストコ!
と、幼稚園児並みの精神でコストコを去る私。
店の外に設置されたベンチとテーブルでは、家族連れが何かをおいしそうに食べていた。
ちょうど向かいに温泉があるから、温泉に行こう。

 

 

温泉から上がったら、またまた3時間ほど眠ってしまい、
時刻は23:30になっていた。
今から寝床を探すのも億劫だ。
ちょうど近くにDVD試写室という、大人のネットカフェがあったので料金を見てみると、
翌日10時までで2,650円だそうだ。
しかし今はエロDVDを見るほどの性欲もない。
となりのトトロくらいを見たいくらいだ。
だから今はこういうのじゃなくて、ふつうのネットカフェでいいかな・・・。
そう思って夜の中を駆け出した。

道中、理想的な道路があった。
歩道と、自転車道と、車道が分けられている道路だ。
自転車道にはマンホールが設置されているが、
その段差はほぼないように綺麗に舗装されており、
実に走りやすい。
全国にこういう道路が広がってくれたら、歩行者も自転車も車も走りやすいと思うな。

腹が減ったので豆腐を食べよう。
アスファルトの上で豆腐を食べる。
豆腐は、一丁39円と安いものもあれば、300円や400円するいいものとあるけど、
やはり高い方がおいしいね。
私はいつも豆腐をそのまま手で食べてるせいもあって、
豆腐の味の違いが良く分かる。
安い豆腐ばかり買っていては、高いけどおいしい豆腐を作っている会社が潰れてしまうから、
そうならないためにも時々は高い豆腐も買っていこうと思った。
でも今日は、高い豆腐が売ってなかったのでふつうの、120円くらいの豆腐だ。
それでも50円以下の豆腐よりかはおいしい。

いつの間にか東京に入っていたようだ。
ブログを書こうとマックを探していたが、すっかり街は眠りについている。
おまけにあるだろうと思っていたネットカフェも中々、ない。

時刻は1:00をまわっていた。
あのDVD試写室で泊まればよかったな・・・。
判断は難しい。

それでも自分を信じて前に進むのみだ。
誰かがいつも助けてくれるわけではない。
そして私は、多摩川の河川敷に着いた。
時刻は2:00前だった。
ここなら、野宿ができそうだ・・・。
ということでそこにテントを張って夜を明かした。
寝袋はいらないほどの気温で、マットだけ敷いて横になった。

朝は7時頃まで寝ていた。
もう少し寝ていたい気持ちもあるが、
そうすると暑い昼頃からのスタートになってしまうので、
早々に出発する。
通学時間帯なのか、高校生が走って行く。
なかなかの上り坂なのに、女子高生に抜かれてしまった。
よく見ると、その子の自転車にはバッテリーが付いていて、
そう、電動自転車だった。
なるほどな。
坂がきついから、電動自転車を買ってもらったのか。いい判断だ。
すると、また女子高生に抜かれた。
自転車を見て見るが、バッテリーはついていない。
立ち漕ぎで、己の力でこの坂を駆け上がっている・・・!
そして、スカートの丈が短すぎてパンツが見えそうだ。
私は、一瞬悩んだ。
深い前傾姿勢を取ろうかどうかということだ。
しかし、時速8km/hしか出ていない今、
前傾姿勢をとることによる空気抵抗の低減は見込めない・・・!
残る理由はただただパンツを見ることだけになってしまう。
それは、ちょっとできないぜ・・・。
私は地面に視線を戻した。
立ち漕ぎで一生懸命登って行くその姿が、眩しすぎたのだ。

 

 

 

そんなこんなで今日の朝、昨日のブログを書いている。
今日は・・・、南下していき、
神奈川県へと入って行く。

 

 

暑いけど頑張るぞ!

 

◆Next







 



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