Restart!!【再出発 岡山】

私は先日、地元の岡山から四国へと自転車で向かい、
そして二週間かけて四国一周し1,300kmの道のりを走って、帰ってきた。
これは自転車で日本一周をするにあたっての準備運動といったところか。
自分の選択した持ち物に誤りがないか、
自分の体力はどうか、自転車に問題はないか、自転車のポジションはどうか、
など、テストをしながらの走行であった。

 

私は岡山に住んでいるということもあって、
四国や中国地方はよくドライブや、ツーリングにでかけていた。
昔はバイクで、今はZ33という車でも、四国一周や中国地方一周をしたことがある。
そのため、四国や中国地方を走っても初めて訪れる場所のような、
ワクワク感はない。
しかし自転車で四国一周をしてみたら、また新たな発見があった。
ゆっくりと移動していくと、また違った視点で四国を感じることができたのであった。
四国の素晴らしさを再認識したのだ。
それに加えて、四国一周中あった出会いのおかげで、
私は今後の旅の持ち物に楽器という新たなアイテムを加えることもできた。
その楽器とは、ギターである。

 

 

 

荷物はできるだけ軽く

 

 

 

そんな思いが強い私にとっては、ギターを持っていくということは、
嵩張るし重い荷物にもなる。それらはあまり好ましいことではないが、
実際に自転車旅に楽器を持っていく人を見て、自分の考えが変わったのだ。
出会いは時に、自分を変えてくれる。
それは、他人が直接自分を変えることではないかもしれない。
他人が、自分の中でくすぶっているものに火をつけるような、
そんな感じなのかもしれない。
とにかく私は、今後の旅にギターを持っていくことにしたのだ。
上手く弾けるかとか、そういうことは後回しだ。
やらないよりも、やって後悔した方がいい。
私はそう思ったのだ。
ただし、この考え方には失敗もつきものだ。
女性に告白してフラれた事もある!
でもそれでいいのだ。

 

さぁ、今日から新たな旅立ちだ。
今日は岡山の県北に住んでいる友達に会いに行って、
その後は大阪方面へと舵をきっていく。
その後の進路は未定だ。
ただし7月中には北海道入りしたいと思っている。
北海道を回ったら南下していき、中国地方、九州、沖縄と走って行きたい。
前回は四国一周して地元に帰ってこれたが、
今日から始まる旅ではなかなか、地元には帰ってこれない。
長旅の始まりだ。
うまくやっていけるかな?
そんな心配は無用だ。
四国一周してきたんだ。
自分は信用できる。きっとうまくやれるさ。
これから始まるわくわくする旅に、胸をふくらませよう。
さぁ、Restartだ。

 

一週間ぶりに、本格的に自転車に乗った。
ギターは背中に背負っているが、
重量は、それほどでもない。
実測1,7kgだ。
無理なく背負える重量である。
ただし、ギターは長さがあるので事あるごとに頭にぶつかるし、
背中は蒸れてしょうがない。
一言で言うと、邪魔だ。
父ちゃんも言っていたな。
これから梅雨なのに、ギターやこう持って行かんでもええじゃろう
と。
木で出来ているギターは、雨はもちろん、直射日光に当たって乾燥するのもよくないらしい。
自転車旅にはあまり向いていない楽器のようだ。
それでも、ぶつぶつ言いながらも背負っていく。
自分で決めた事だから、文句は自分に言うしかないね。

 

今日は県北に住んでいるまさやという友達に会いに行く。
道半ばの、ダムのほとりで休憩だ。
ここで初めて、背負っていたギターをケースから出してやることにする。
とにかく邪魔で、荷物なこいつを、
少しは良く思えるようにと、、、

 

水色のミニギター。
おもちゃみたいなギター。
ギターらしい色にしなかったのは、
私は水色が好きだと言うこともあるが、
ギターがそんなにうまくないから、うまく見えなさそうなこの色は、
私にとって都合が良いのであった。
かんたんなコードをジャカジャカと弾いていく。
課題曲のYUIのLaugh awayを口ずさむ。
、、、とても気持ちいい。
誰もいないから、思い切り弾いて歌って大丈夫。
30分ほど音楽をした。

 

途中、行き止まりがあって、自転車を担いで
階段を登ったりした。
自転車は荷物込み30kg程度あるんだけど、中々重い。
一瞬目眩がしたから、階段に座って一休み。

 

友達の家を目掛けて走って行く。
その道すがら、バッティングセンターに立ち寄って汗を流す。
自転車を漕いできたから、運動の後に運動するという感じで、
バットを振り回した後は息が切れてしまった。
だけどなんだか、楽しいぞ。

 

そんなこんなで、まさやと合流できた。
久しぶりに会った。
まさやの車に乗って、
岡山県真庭の洒落たピザ屋に行くことにした。

 

もう日が暮れる時間になっていて、夕日が田んぼに反射して綺麗。
明日向かう道を車で事前に走ってくれた。
登坂車線があるような急な坂が続く道で、
この道を明日攻略しなくてはならないと思うと少し憂鬱だが、
久しぶりに会う友達と話していると、
そんなことは忘れてしまう。

 

ピザ屋に着いた。
まさやとは、クリスマスに遊んだり、
蛍を見にいったり、
今日は洒落たピザ屋(イタリアン?)に行ったりと、
カップルのような付き合いだ。
いつも何故か、そんな感じになってしまう。

 

マルゲリータと、チーズがたくさん乗ったピザの蜂蜜がけピザを食べた。
ピザに蜂蜜かけるのは初めてだったけど、これがかなりうまい。
甘さとチーズのまろやかなしょっぱさが絶妙だった。
素敵なお店に連れてきてくれてありがとう!
かわいい女の子じゃなくてすまないな笑

 

その後買い出しをして、ビールで乾杯!
まさや、なんだかキャピキャピしてないな?元気ないな?
そう言うと、
まさや「出会ったときは19じゃけぇな、もう28になるけぇ」
と言った。
そっか、そりゃ仕方ないよな、そういう歳かぁ。
嫌だけど、納得してしまった。
今日はまさやの家に泊めていただき、明日は兵庫県へと向かって行く。
新たな旅の再開は、友達との再会で幕を開けた。

 

 

◆Next







 



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